さえわたる 音楽・エンタメ日記

オリジナル作品紹介、歌の解説、ヴァイオリン演奏、言葉の使い方、エンタメニュース、旅行記などについて綴っています

「なので」

前に取り上げた「テンション」や「マジ」「カワイイ」は、正直ポジティブな印象はありませんが、若者言葉から発生した流行という認識はありました。

しかし、今日書く「文頭の『なので』」には、

「気が付いたらある日突然みんなが普通に使っていた」

という「割り切れなさ」と驚きがあります。

 

これも辞書によれば、

「だから」「~であるから」の意味。

例文「風邪なので学校を休んだ」「故障の原因が明らかなのですぐに直せる」

これは正しい使い方として、自分としては何の違和感もありません。

 

気になるのが、「補説」として書かれた次の説明。
近年、主に話し言葉で、順接の接続詞のように用いられることがある。

「風邪を引いてしまいました。なので、今日は学校を休みました」

これです。いきなり文頭からの「なので」。

 

「近年」とありますし、記憶でもたかだか数年前ぐらいからだと思います。

個人的には、この使われ方にいまだ抵抗感があります。

でも、TVをよくよく注目していると、単なる「お飾りタレント」ではなく、れっきとした(?)コメンテーター役の人物や、果てはアナウンサーまで(ニュース原稿以外の会話の場面)この「なので」を普通に使用しているようです。

「マジ」とは別の意味で、もはや完全に市民権を得てしまった言葉なんだなぁ、と最近つくづく思って(憂えて)おります。

 

では、「なので」がこんなに頻繁に使われるようになる前、同じ状況でどんな言葉が使われていたのか?

おそらく「だから」が最多で、あとは「それで」ぐらいでしょうか?

思い出せないのも、なんだかもどかしいです。