さえわたる 音楽・エンタメ日記

オリジナル作品紹介、歌の解説、ヴァイオリン演奏、言葉の使い方、エンタメニュース、旅行記などについて綴っています

【シンガーソングライター・さえわたるオリジナル作品 No.11 季節が巡っても君は還って来ない】「冬から冬への挽歌」

オリジナル作品の連載、11回目。


本日のタイトルは

「冬から冬への挽歌」

です。

 

「君を失った悲しさ」を、季節の移ろいになぞらえた歌った歌です。

 

人に慰めてもらってもなかなか癒えるものではない。

それでも季節は、確実にその彩を変えていく。

今は冬。

手のひらに降る雪よりも、心が冷え切っている主人公。

 

さまざまな生命が芽生える

日焼けした肩をそっと抱きしめた

収穫のも、果実は憂い色。

そして再び「あの冬」が訪れる。

 

そして今も、君への気持ちは変わることはない・・・

 

<歌詞>

人はみな慰め顔で 時がいつか癒してくれると

君を失った悲しみを 気遣ってくれるけれど

友だちとおしゃべりしてて 少し帰り遅くなるなんて

今にきっと電話があるさ それだけのことなんだろう

 

今は冬 すべて冬

手のひらに受ける 雪の方が

今は冬 すべて冬

心よりも 温かい

 

アルバムはまだ開けない そこは君の笑顔ばかりだし

本棚の真紅の背表紙を ぼんやりとただ見ている

沈まない夕陽の赤や 枯れることのない花のそばで

いつもいつも微笑んでいる 君になど会いたくない

 

そして春 そっと春

命あるものの 芽吹く気配

そして春 そっと春

悲しいほど 甘やかに

 

そして夏 光る夏

風もしみるほど 火照る肩を

そして夏 光る夏

そっと抱いた 遠い海

 

そして秋 まして秋

寂しさの果実 胸にたわわ

そして秋 まして秋

憂い色も 深くなる

 

やがて冬 めぐる冬

今も君を 愛してる 

 

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