コールセンターの待ち時間に苛立ち。でもその「最後の頼み」さえない場合の困惑・苦悩と言ったら
コンピュータシステム関係の技術に詳しい人を、心から羨ましく思います。
恥ずかしいことに、スマホのアプリでさえ、デフォルトから追加したのは「本当に生活上不可欠な」数個ぐらいしかなくて、全然使いこなせていません。
それでいて、(昨日触れたように)自宅のデスクにはパソコンが2台あります。
特に昨年導入した作曲用パソコンの方には、まあまあ「プロ仕様」のソフトをインストールしています。
これがないと、イマドキの音づくりがまったく成り立たない。
でも奥が深すぎて、これもまた使いこなせているとは言えない状態です。
「アタマの中で音楽を作り出す」のと「思い浮かんだ音楽を(コンピューターを使って)形にする」のは、まったく次元の異なる話なのです。
ニッポンの総人口からすれば、本業にせよ趣味にせよ、作曲ソフトなどかなりマニアックな世界。
従って、購入後のフォロー体制も、ユーザーが少ない分限定的です。
なにせ身の程知らずなレベルのソフトを扱っているので、操作上の問題も含め、何かシステム的なトラブルがちょっとでも発生すると、とたんにテンパってしまうのです。
コールセンターのある会社の場合は、まずそこに問い合わせます。
でも、作業するのはたいてい休日や夜間。
問題が発生しても、先方は土日が休み。
受付時間内に連絡出来ない場合も多々あります。
仮に、ようやくその時間が確保出来たとする。
電話をかける。
つながった!
「やった!」と思った瞬間、ほぼ例外なく
「ただいま、電話が大変込み合っております」
「順番におつなぎしますので、このまましばらくお待ち下さい」
の自動音声になる。
心が崩れ落ちる瞬間です。
フリーコールとは言え、何分・何十分待たされるのやら、いつオペレーターにつながるのやら、の苛立ちはハンパないものです!
その後、ようやくオペレーターの「肉声」が登場。
ところが、そこからの手続がまたややこしい!
「本人確認のため」と称して、こちらの連絡先やユーザーIDなど、マニュアル通りのさまざまな質問を受け、なかなか本題に入ることが出来ない!
必要以上にバカっ丁寧な言葉遣いさえ、腹立たしくなります。
インストールしたソフトの「シリアル番号」とやらの意味不明なアルファベットを読み上げさせられるだけでも、大きなストレスです。
それでも、電話で直接話が出来るだけまだマシです。
時間はかかっても、なんとか解決まで導いてくれます。
親切な会社の場合、リモートモードにして画面を共有しながら教えてくれたりする。
とても助かります。
しかし、そこまでの形でコールセンターが整備されているケースはむしろ稀です。
それがない場合、「最後の頼み」として、業者のサイトにアクセスして「お問い合わせフォーム」に状況を入力してのメール送信しか方法がありません。
「教えて!goo」や「Yahoo知恵袋」に、回答が載っているはずもありません。
「お問い合わせを受け付けました」の自動送信メールはすぐ届くのですが、肝心の回答までに何日待たされるのか、それ以上に的を射た返答が来るのか、果てしない「悶々とした」時間を過ごすことになります。
パソコンの初期設定を手伝ってくれる業者はゴマンとありますが、このようなマニアックなソフトの中身の相談に対応してくれるところはなかなかありません。
それでもダメな時、「本当に最後に」頼りにできるのは、インストール時にセッティングされている「ユーザーマニュアル」ぐらいしか残されていません。
昔は、ソフトがCDスタイルになっていて、附属物として分厚いマニュアルがくっついて来ていました。
最近では、マニュアルもWeb上で確認するものがほとんどです。
しかし、あの超膨大な情報からどこを切り取れば、直近の問題点の解決にたどり着くことが出来るのか?
トラブルに遭遇するたび、大げさでなく「自分の音楽人生、これまでか…」とさえ思ってしまいます。
数日で解決すればまだマシな方。
その間仕事は上の空。
食事もおいしくないし、テレビも面白くない…
「途方に暮れる」とは、まさにこういう時のためにある言葉なのだ、と感じます。