Paypay導入から半年。「還元」よりうれしい誤算が「ボーナス」の実質「高金利運用」
昨年の消費増税ニュースと時を同じくして、一気にキャッシュレスの動きが加速化しました。
そうなる前も、クレジットカード払いや各種電子マネーなどの決済は一般的。
それでも自分自身、買ったその場で支払いが確認できないのがどうしても苦手。
きっとギリギリまで「現金派」を貫くんだろうなぁ、などと漠然と思っていました。
しかし、これだけ大きく報じられると、さすがに時代に取り残される、果ては日常生活上支障をきたすのはもったいない、と感じるように。
クレジットカードの支払いの方は、積極的には使わないながらも、高額商品を中心にもう何年も前から利用していました。
それに合わせて「〇〇ペイ」を導入してから、はや半年が経ちました。
いろんな種類がありますが、一気に欲張っても使いこなせないことは想像がつきます。
そこでまず導入したのが「Paypay」でした。
結論を先に言えば、「もっと早く入れておけば…」が正直な印象です。
今さらの話。
もうすでに皆さんご体感済みで当たり前のことばかりだとは思いますが、以下私なりの感想です。
1.小銭で財布が膨らむ不快感がなくなった
いちばん日常的に使うであろうスーパーやコンビニでの支払い。
コンビニは「ついつい買い」の誘惑が大きいので、極力行かないようにしています。
しかも、基本的に「定価販売」なので、お得感がない。
一方、スーパーはとにかく安いし、「いのちをつなぐ」食料品のほとんどはスーパーにお世話になっているので、週に2回は必ず行きます。
レジで並んでいる時、現金で支払うと、どうしても小銭のおつりがたまっていきます。
財布の小銭入れ部分が型崩れするほど、すぐパンパンになってしまいます。
レジの支払額が表示された時、本当は財布の中の5円玉や1円玉を消費して、なんとか区切りの良いおつりをもらおうと努力したいところ。
しかし、レジには順番待ちの長い列が。
モタモタして後の人を待たせるのは、非常にプレッシャーです。
そんな時キャッシュレスなら、時間をかけずスマートに支払いが完了できる。
2.ATMに行く頻度が減った
スーパーでは何日間分の食材を一気に買うので、1回あたりの支払いもそこそこになるし、月単位で見たらまとまった金額になります。
以前はそれを現金で支払う分定期的にATMに走っていたわけですが、Paypayに必要額をチャージしておけば、その必要は一切なくなります。
3.自動的に「家計簿」を作ってくれる
支払いを行うたびに、支払日や店名・金額の情報が履歴として残ります。
Paypayを使えるお店は数多くありますが、私自身の利用先は、定期的に通うスーパーと、突然困った時にたまに駆け込むコンビニがほとんど。
プラス、行きつけのカラオケ屋ぐらいです。
表示される「使用明細」で、支払いの履歴が一発でわかる。
この「家計簿」機能は、大変助かります。
4.自分で「使いすぎ」が防げる
チャージは、銀行口座から自動的にシフトさせる方法もあるようですが、私は残高を見ながら、その都度一定額を補填するようにしています。
「使用明細」でチェックしていれば済むことなのですが、それ以前に「使いすぎ」を防ぐためには、こうしておいた方が安全だと思ったからです。
チャージ残高以上に使ってしまうと、クレジットカード支払いと同じことになり、知らないうちに口座にキズがついてしまいます。
5.利用のたびに還元がある
毎回支払うたびに、2%分ぐらいの還元があります。
消費増税分ぐらいは、これで賄えた(取り返せた)気分になれます。
スーパーで買うのは、もともとほとんどが現在も「軽減税率」の食料品。
ですから、これだけで8%だった頃よりさらにお得、ということにもなります。
6.Paypayボーナス:これが意外に大きいインパクト
上記の1.から5.は、導入前からだいたいイメージできていたことでした。
最も想定外で、同時に最もうれしかったのがこの「ボーナス」のシステムです。
支払いの効率化やポイント還元の恩恵を受けるためには、大前提として「支払い」をしなければ行われません。
結果的にいくらかお得にはなるけれど、それ自体でおカネが増える感覚はあまり味わえません。
ところが、この「ボーナス」は何の支払いもしなくても、毎月1回必ず付与されるのです。
還元やポイント欲しさに、ムダな買い物をする心配もありません。
ボーナス分を出金して現金化することは出来ないのですが、そもそもキャッシュレスは現金を使わず日用品の支払いに充てることが目的なので、それ自体がデメリットであると感じることはまずありません。
実質的に支払い可能額が増えるのと同じだからです。
そして、このボーナスの額が意外に大きい。
単純に比較は出来ませんが、チャージ額を元本と考えた場合、率にしたら銀行預金より何百倍も利子がつく感覚です。
実質上、超高金利運用をしているのと同じです。
一応利用期限があって、「残高の最終変更日から2年間」となってはいますが、2年間どころか毎週のように使っているので、まったく気にすることはありません。
Paypayはもちろん、家電量販店や一般のお店でも使えます。
ポイントキャンペーンにもっと貪欲になれば、きっと一層お得になるのでしょう。
こんなに劇的に財布の中身の移動が少なくなるとは、正直思っていませんでした。
従来のカード払いと合わせ、私のキャッシュレス対応はひとまず完了、といった状況です。