出張時「定額精算」のありがたさ。ささやかな飲み代くらい大目に見てほしい
これまで複数の勤務先を経験する中で、出張旅費に関する規定が大きく2種類あることがわかりました。
「定額精算」
役職や出張地域によって宿泊費用や日当が定額で決まっているもの。
「実費精算」
文字通り、かかった費用分を会社が支払うもの。
業務ゆえ、関連する費用は「過不足なく」精算するのが本来あるべきスタイル。
ですから、ルール的には「実費精算」が妥当なのでしょう。
しかしこの実費精算、当然のことながら上限が存在します。
実費が精算できるからと言っても、そこは業務出張。
1泊2万円も3万円もするゼイタクなホテルに泊まることは通常許されません。
一方、新卒から長く勤めて来た会社は、幸いなことに「定額精算」方式でした。
宿泊場所と職位によって、宿泊費と日当がそれぞれ決められていたのです。
- 東京23区内で管理職⇒1泊12000円
- 同 非管理職⇒1泊10000円
- 〇〇県 管理職⇒1泊11000円
などなど。
このようにホテルの宿泊費用が一律に支給されるので、精算時に領収書をあれこれ準備する必要がないのです。
どこのホテルを予約するかは各自で自由に行うことができました。
ちょっと割高だけど、出張地からすぐ歩いていけるホテルをとるか。
歩くとちょっと遠いけど、割安なホテルを選ぶか。
そんな中、たとえば1泊10000円の規定だったとして、8000円のホテルを予約出来れば、2000円「浮く」わけです。
自分好みのホテルをどう選ぶか、の楽しみがそこにはありました。
純粋なホテル宿泊費(朝食付きのケースが多い)とは別に、主に昼食・夕食費用に充てる「日当」も付いていました。
額にして、1日2000~3000円。
浮いた2000円と合わせれば、夕食をちょっとだけ奮発して、個人的な「お疲れさま飲み会」に充てることも出来ました。
強制ではないものの、出張すれば職場のみんなにお土産を用意しなければ…的な雰囲気もあったので(当然自腹)、いくらかでもお財布に余裕が出来て助かりました。
東京・大阪など大都市圏エリアは、ホテルの予約が取りにくく高額になります。
上で触れたように、それにつれて宿泊費も高く設定してくれていたので「足が出る」こともありませんでした。
本当に混雑していて、スケジュール上高価なホテルしか空いていない時は、規定の費用を超えても上司の承認の下領収書を添付すれば、その費用で精算OKになりました。
ふだんの通勤より何倍もストレスがかかる出張。
そんな時ぐらい、宿泊費に関して若干の計らいがあってもバチは当たらないのではないか、と。