さえわたる 音楽・エンタメ日記

オリジナル作品紹介、歌の解説、ヴァイオリン演奏、言葉の使い方、エンタメニュース、旅行記などについて綴っています

「略称」で呼ばれる芸能人たち~「苗字のみ」「下の名前のみ」「苗字・名前の混合型」

有名芸能人になると、フルネームではなく「略称」で呼ぶケースが出てきます。

ただ、そのパターンは大きく分けて3つあります。

  • 苗字だけで呼ばれる(+くん・ちゃん付け)
  • 下の名前だけで呼ばれる(同上)
  • 苗字&名前の「混合型」で呼ばれる

 

先日は、「親と違う苗字で活躍する2性芸能人」を列挙しました。

saewataru.hatenablog.com

 

今日は「名前の呼ばれ方」について、歌手をメインに思いつくまま列挙してみます。

 

f:id:saewataru:20191205165005j:plain


 まずは「時を超えた大物」から。

 

矢沢永吉は、下の名前で「エーちゃん」です。

「やざわ」と呼ぶ人をあまり聞いたことがありません。

逆に、尾崎豊は圧倒的に苗字オンリーで「オザキ」。

サザンオールスターズ(これもほとんどの人は「サザン」と略す)の桑田佳祐は、苗字で「クワタ」あるいは(世間的には、元巨人の桑田も有名なので)「サザンのクワタ」と呼びます。

下の名前だけで呼ばれるのを聞いたことはありません。

松任谷由実は、下の名前が変化してもはや第二の芸名とも言える「ユーミン」に(Yumingとも表記される)。

「マツトウヤ」と呼ぶ人はまずいません。

山下達郎も下の名前で「タツロウ」であり、「ヤマシタ」と略す人は聞いたことがありません。 

中島みゆきは、「ナカジマ」でも「ミユキ」でもなく、なぜかフルネームです。

 

70年代前半。

「マリちゃん」というと、70年代前半にアイドルとして一世を風靡した天地真理を指すのが一般的でした。

少し先輩に、同じく歌手の園まり・辺見マリ夏木マリなど同じ名前の人物がいましたが、その中でイメージ的に「ちゃん」付けできるのは彼女だけだったのかもしれません。

 

70年代後半。 

かつて「新・御三家」と呼ばれた郷ひろみ西城秀樹野口五郎

西城秀樹は、下の名前「ヒデキ」として親しまれました。

先輩芸能人に、今も現役の俳優・高橋英樹いましたが、彼を「ヒデキ」と呼ぶ人はおらず、フルネームでした。

愛称で呼ぶには恐れ多かったのでしょうね。

「ゴロー」と言えば、SMAP稲垣吾郎が登場するまでは、野口五郎を呼ぶ愛称でした。

稲垣吾郎には「ゴローちゃん」と、「ちゃん」が付けられました。

郷ひろみは、同世代に太田裕美岩崎宏美という同名の女性歌手がいたため、フルネーム、または時に「ヒロミゴー」と呼ばれていました。

 

代表的なジャニーズ系。

SMAP

中居正広は、苗字で「ナカイくん」。

「マサヒロ」と呼ばれるのを聞いたことがありません。

木村拓哉は、言うまでもなく「キムタク」、苗字と名前の混合型です。

香取慎吾は、数多い「しんご」の中から「シンゴちゃん」の愛称を獲得しました。

古くは山城新伍から、風見慎吾鶴見辰吾柳沢慎吾・藤森慎吾オリエンタルラジオ)などなど、たくさんの「しんご」がいた中で、です。

ちなみに、同じジャニーズからは後に関ジャニ∞村上信五がデビューしていますが、「シンゴちゃん」の座は譲られず、彼は「ムラカミ」と呼ばれています。

草彅剛も、苗字の珍しさからか、はたまたKinki Kids堂本剛(同じ「つよし」)がいるせいか、「クサナギくん」です。

 

TOKIOは、城島茂だけが名前代わりに「リーダー」と呼ばれることがありますが、その他のメンバーは特別な「もじり」はなさそうです。

 

V6は、井ノ原快彦だけが苗字由来の愛称「イノッチ」になり、あとのメンバーは普通に「苗字+くん付け」、もしくはフルネームです。

 

Kinki Kidsは同じ苗字なので、例外的に「下の名前」で呼び分けるしかありません。

 

 は、松本潤が「マツジュン」=苗字+名前の混合型。

二宮和也が「ニノ」で、苗字の略称。

大野智は時に「リーダー」と呼ばれたりもしますが、通常は「苗字+くん」付け。

櫻井翔相葉雅紀も同様です。

 

以降のジャニーズアイドルも、ほとんどは「苗字+くん」のスタイル。
「特有」の呼び方が定着するほど、「個人としての」一般的知名度がまだ高くなさそうです。

 

80年代の女性トップアイドル編。

松田聖子中森明菜は、ほぼ間違いなく「下の名前」派。

あくまで「セイコちゃん」「アキナちゃん」であり、「マツダ」「ナカモリ」と呼ぶ人はいません。

小泉今日子も、下の名前をもじって「キョンキョン」に。

彼女がいたために、深田恭子は同じ「きょうこ」でも「深キョン」になったのです。

中山美穂も、下の名前から「ミポリン」と呼ばれていました。

ところが、同じアイドルでも荻野目洋子は「オギノメチャン」と苗字でした。

姉に女優・荻野目慶子がいたにもかかわらず、です。

同じ「ようこ」だからでしょうか、同時期に活躍した南野陽子も、苗字をもじった「ナンノ」でした。 

 

そして、時は90年代。

安室奈美恵=「アムロちゃん」は、女性歌手で苗字が愛称になった珍しいケースです。

浜崎あゆみは、下の名前から「アユ」。

宇多田ヒカルは略称がなく、記憶の限りではフルネームです(あえて言えば、苗字のみ?)。

 

90年代後半、初期のモーニング娘。では、

安倍なつみが「ナッチ」。

後藤真希が上下混合型で「ゴマキ」。

後藤久美子=「ゴクミ」がすでにデビューしていた)

加護亜依辻希美は、苗字そのままで「カゴちゃん」「ツジちゃん」でした。

「あべ」「くぼ」「ちば」などと同様、2文字苗字によくある呼ばれ方です。

それ以外のメンバーの特別な呼ばれ方は、記憶にありません。

 

21世紀に入り、AKB48の黄金期=「神7」時代。

前田敦子は「アッちゃん」。

渡辺麻友は、同じく下の名前から「まゆゆ」。

高橋みなみは、混合型で「タカミナ」でした。

同じく小嶋陽菜も混合型「コジハル」。

小島瑠璃子が「コジルリ」に)

大島優子板野友美、その他のメンバーにもファン特有の愛称があったのかもしれませんが、詳しいことはわかりません…

そんな中、指原莉乃だけは苗字で「サッシー」または「サシコ」になっています。

 

f:id:saewataru:20200608090716j:plain

以上、ほんの一部ですが例示してみました。

 

これらの呼ばれ方に決まった「法則」はなく、呼びやすさやイメージでそうなったのでしょうが、どうしてそのパターンになったのか、ちょっと不思議ではあります。

 

ひとつだけ明らかに言えるのは、

「芸能人として相応の人気・知名度を得ないと、愛称で呼ばれるには至らない」

という点でしょうか。