「マナー」にとらわれ過ぎると堅苦しく不自然になる。自然な心遣いで人付き合いはスムーズに
昨日「はてなブックマーク新着エントリー」掲載でアクセス急騰!
経験上その「効力」は1日だけ、と思っていたら、今日も昨日を上回る勢いのアクセス。
確認したら、アクセス元サイトに「スマートニュース」の文字が!
これが、噂の「スマニュー砲」なのでしょうか。
連日のサプライズに、ちょっと浮足立っています。
さて、本日のお話。
新人が入社すると、研修プログラムの一環として「話し方」や「マナー」に関するものが含まれます。
ビジネスシーンでの敬語の使い方や電話の取り方、上司や社外の人と行動する時の注意点などが、その主な内容です。
これらは、たいてい
「これが絶対に正しい」=「ルール」
として扱われます。
もちろん、社会人として基本中の基本になる部分はこうして教え込まなければならないのでしょう。
しかし、マナーとしてこうあるべきという固定観念に過度にとらわれてしまうと、却って堅苦しく不自然で、場合によっては相手に失礼になってしまうこともあったりします。
ポピュラーなマナーとして習うのが、席次の問題。
応接室のソファやエレベーター、タクシーの座席にはそれぞれ上位・下位のポジションがある、というものです。
たとえばタクシー。
マナー講座的には、運転手の後ろ、右奥の席が上座とされています。
しかし、目上であっても、乗り降りしやすい手前の席を好み、奥に入るのが嫌な人間も存在します。
飛行機や新幹線の座席も、人によって窓側・通路側の好みが異なります。
たいてい、タクシーより長時間の移動ですから、その間快適に過ごしてもらうには、常識にとらわれた型通りのマナーではなく、「相手の意向を尊重する」ことこそが重要なのだと感じます。
社内の伝達事項も、重要なものや相手が多数に及ぶものはメールを使うのが一般的です。
送信した「証拠」が残るというメールならではのメリットもあります。
しかし「メールは重要」にこだわっていると、肝心の「スピード」を逸してしまうことにもなりかねない。
100本のメールより1本のTELが有効なケースもあります。
直接電話するのが鬱陶しいこともありますし、相手のタイミングを見計らうのが難しい局面もありますが、ことビジネスの場面では臨機応変さが重要になってきます。
目上の人からの食事の誘いに同行する場合。
豪勢な食事にありつけるのはうれしいことかもしれません。
が、それよりも緊張感や「食事中何を話したらよいのか」の不安感が先だって、おいしいはずの食事も全然味が感じられなかったりします。
バラエティー番組のグルメコーナーで必ずある「わざとらしい食レポ」をそれらしく再現しようとしても、場が白けるばかり。
それならば、
「こんな素晴らしいお店、どうやってお知りになったのですか?」
「このお店の自慢料理を聞かせて下さい」
など、誘ってくれた人のプライドをくすぐるポイントを把握しておいた方がお得かと思います。
一朝一夕には難しい事もありますが、
「何を言ったら相手は喜ぶか」
を第一に考えること。
相手もココロのある人間。
教えられたマナーにとらわれなくても、その気持ちが自然に言葉や行動に結びついて、人付き合いはきっとスムーズに運ぶ。
そう考えています。