さえわたる 音楽・エンタメ日記

オリジナル作品紹介、歌の解説、ヴァイオリン演奏、言葉の使い方、エンタメニュース、旅行記などについて綴っています

「におい」はそんなにネガティブな言葉なのか?最近みな「かおり」に言い換えられているような…

例によって、主な「出典」はTVのグルメコーナーです。

食べることは生きることそのものですし、1日3食完全自炊を生活の基本にしていますから、料理に関する関心や興味、また必然性は、同年代の男性の中では高い方だと思っていますし、自分の中で「衣食住」のうち「食」の占める割合も、それ相応に大きいです。

ただ、(だからこそ?)番組で「食べ物」や「飲食店」紹介ばかりを安易に取り上げる風潮が、どうにも好きになれないのです。

 

ある時、実際に食レポを行う前の感想として、「わぁ、イイにおい!」ではなく「イイ香り!」との発言を耳にしました。

「におい」には、漢字で「匂い」がある一方、「臭い」というあまりイメージの良くない(くさい、とも読める)漢字も当てはまるがために、「かおり」と言い換えられているのだと思われます。

 

しかし個人的には、こと食べ物に関しては「におい」のままで良いのでは、と感じています。

「イイにおい」と形容詞を付けているのですから、「におい」自体にネガティブなニュアンスはありません。

むしろ「かおり」と呼ぶと、花や線香・香水、はたまた消臭剤を連想させる響きがあるように思えて、特にグルメの領域にはしっくり来ない言葉のように感じるのです。

 

どちらが正しいを云々する話ではありませんが、ちょっと気になったので。