さえわたる 音楽・エンタメ日記

オリジナル作品紹介、歌の解説、ヴァイオリン演奏、言葉の使い方、エンタメニュース、旅行記などについて綴っています

【懐かしい歌No.7】「津軽恋女」新沼謙治

動画タイトルには2017とありますが、楽曲は1987年発売。

(音源も発売時のものです)

1976年「おもいで岬」でデビューし、2枚目のシングル「嫁に来ないか」のヒットで知名度を上げた新沼謙治が、デビューから10年以上経ってから発表した楽曲です。

 本人歌唱の動画もあったのですが、ここではCD盤の音源のものをセレクトしました。

 

デビュー当初から「演歌歌手」として位置づけられていた彼ですが、もともと「こぶしコロコロのド演歌歌手」ではありませんでした。

この「津軽恋女」も、いわゆる演歌に多用されるメロディーラインではありません。

セールス実績はいまひとつではありましたが、太宰治の小説「津軽」からヒントを得たとされるサビのフレーズ「津軽には七つの雪がふるとか」として「こな雪・つぶ雪・わた雪・ざらめ雪・みず雪・かた雪・(春待つ)氷雪」と16分音符でたたみかけながら歌いあげる部分は、県は違うものの同じ東北(岩手)出身の彼による歌唱とも相まって、豪雪地帯・津軽地方の厳しくも美しい風景を思わせる、ニッポン人の心に深く入り込んでくるような深い味わいを感じさせます。

 

現在のカラオケでも、オリジナルバージョン・生演奏バージョンなどいくつかのパターンが用意されており、彼の代表曲のひとつであることがわかります。

今後も残って欲しいと願う、私の愛唱歌の大事な1曲であることは、言うまでもありません。

 

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