さえわたる 音楽・エンタメ日記

オリジナル作品紹介、歌の解説、ヴァイオリン演奏、言葉の使い方、エンタメニュース、旅行記などについて綴っています

あふれる「桜」ソング

東京の桜開花宣言を聞いて、ふと…

 

以前からずっと感じていたのですが、

毎年なんとまぁ続々と「桜」の歌がリリースされるなぁ、と。

 

それを思うきっかけになったのは、2003年に発売された森山直太朗の「さくら(独唱)」でしょうか。

なぜタイトルに「独唱」がついたのかはよくわかりませんが、おそらく「さくら」だけでは何のひねりもなく平凡、と思ったのではないか、と。

 

しかしその後、「ひねりのない」まんまの同じタイトルの歌が続きました。

 

それまであまり知られていなかった河口恭吾「桜」(こちらは漢字表記)を発表。

その後まもなく、すでにそこそこの知名度のあったコブクロも、まったく同じタイトルの「桜」を出しました。

ケツメイシは、カタカナ表記で「サクラ」。

そして、いきものがかりのメジャーデビュー曲は、ローマ字表記の「SAKURA」でした。

 

そしてそして、昨年「USA」で再ブレイクしたDA PUMP(ISSA以外メンバーが違うので、ISSA個人の、と言った方がいいかも)の次の新曲がどうなるか、と思ったら…

これが、これまたまんまの「桜」だったので、驚きました!

 

念のため…

それぞれの曲そのものの良し悪しを言っているわけではないのです。

 

歌のタイトルには著作権はないので、前に出ていたのと同じタイトルでも特に問題はないのですが、「まったく同じ」がこれだけ続くと…

 

少しひねったタイトルだと、YUIが出した「Cher・r・y」英語表記、「さくら(独唱)」より前に宇多田ヒカルが「SAKURAドロップス」を出していますし、もっとさかのぼれば松田聖子の4枚目のシングルは「チェリー・ブラッサム」でした。

(これは、タイトルで「桜」と言っているのに、歌詞に桜がまったく出てこない、ある意味珍しい歌でした)

 

歌の世界で展開される他の風物詩。

例示は省きますが「卒業」(まんまのタイトル)も多いですねぇ。

ほかに、たとえば「クリスマス」であれば、いろいろ修飾語をつけて「クリスマス・イヴ」や言い方を変えて「サイレント・イヴ」「最後のHoly Night」はたまた「メリクリ」なんていうのもありましたし、歌詞にはサビで「Happy Merry Christmas~」とありながら、タイトルはクリスマスとまったく結びつかない「遠い街のどこかで」なんて歌もあったりして。

ネーミングには、いろいろ工夫の余地もあるのでしょうね。

最近クリスマス関連の新ヒット曲が生まれていないように感じるのは、発想的にネタ切れなのかもしれない、と思ったりして。

 

いずれにせよ、「桜」ソングは、粘り強い?ですね!