プロ野球の球団名~なぜ巨人の呼び名だけが例外なのか?
順当にいけば、今年ももうすぐプロ野球開幕の季節です。
私は特にプロ野球の熱狂的ファンではありませんし、シーズン中の順位などはほとんど把握していません。
しかし、幼い頃は地上波で巨人戦をほぼ毎試合中継していたので、特に意識していなくても、画面には球場が映っていることがよくありました。
スポーツニュースも、プロ野球関係の話題が今よりずっと多かったような気がします。
今でこそ、サッカーJリーグやバスケットボールなどが注目されるようになりましたが、昔はプロスポーツ中継の種類が多岐にわたっていなかったこともあって、スポーツファンでなくても、プロ野球の位置づけは今よりずっと高いものでした。
今日の「不思議」は…
「12球団のうち、なぜ読売ジャイアンツだけ巨人と呼ぶのか?」
です。
たとえば、「阪神タイガース対中日ドラゴンズ」は「阪神・中日戦」と呼びます。
では、なぜ「読売ジャイアンツ対広島カープ」は「読売・広島戦」ではなく「巨人・広島戦」になるのか?
球団には「球団名」と「チーム名」があり、それに基づく呼称の違いが影響しているらしいです。
巨人の球団名は「株式会社読売巨人軍」、チーム名は「読売ジャイアンツ」。
中日の球団名は「株式会社中日ドラゴンズ」、チーム名が「中日ドラゴンズ」なので、略称はどちらも「中日」。
順位表や球場の表示では、球団名が用いられているため、「株式会社読売巨人軍」の略称として巨人。
この場合の中日は、同じく球団名の略称として中日が使われていることになります。
これでも、ちょっとややこしくてよくわかりません。
一方、NPB(日本野球機構)のHPで確認して見ると…
こちらは、チーム名の略称で統一されています。
また、「あぁ、そういえば…」と思い起こされるシーンが「ドラフト会議」の時。
あの場だけは、巨人は確かに「読売」と呼ばれていますね。
他にも広島東洋・千葉ロッテ・北海道日本ハム・福岡ソフトバンク・東北楽天の「広島」「ロッテ」「日本ハム」「楽天」は、チーム名として呼ばれているそうです。
広島だけ地名で、ロッテ・日本ハム・楽天は地名じゃない、というのも不思議ですが。
球団名とチーム名の違いがあることはまぁ理解したとして…
それぞれのチームに付いているカタカナの「愛称」。
たとえばタイガース・ドラゴンズなど。
この部分をあえて「漢字化」して呼んでいるのは、やはり「ジャイアンツ→巨人」ただ1球団だけ。
古くからの慣習でそうなっているのでしょうが、やはり「例外」です。