オンエア中最古?のCM
15秒・30秒という限られた時間の中で、商品やサービスの価値を最大限に認知させる…
CM制作は、まさにアイディアとセンスの凝縮という感じがします。
苦労して作られるCMですが、基本的には「消耗品」。
同じ商品であっても、そのPRの仕方は定期的に変わっていきます。
詳しく調べたわけではありませんが、長くても2~3か月くらいで更新されていっている気がします。
そんな中、現在オンエアされているCMにおいて、同じ映像で最も古いのではないかと思われるのが、中古ピアノ買い取り「タケモトピアノ」のCM。
2パターンあって、それが連続して流される場合が多いようです。
猫の鳴き声から始まり、「ピアノ売ってちょーだい、もっともぉーっとタケモット。電話してちょーだい」と俳優・財津一郎と不思議な衣装を身にまとった4人の女性ダンサーが、軽快なリズムのBGMに合わせてピアノ鍵盤ステージ上で踊る。
そして別のバージョンでは「みんなまぁるく(問い合わせ先のフリーコールナンバーにかけて)タケモトピアノ~。電話してちょーだい」と(歌詞は一緒だが)メロディーの違うややスローな曲が登場。
画面の左右が短い。
つまりデジタル放送開始でTV画面が横長になる前から流れていることがわかります。
さらに遡って、どうやら20年以上前、20世紀の時代から使われているらしいのです。
制作年月は古くても、オンエアするのには相応のコストがかかることは間違いないのでしょうが、変化の速いこの時代に同じCMをず~っと流し続けていることに、ある種の感動を覚えてしまいます。