さえわたる 音楽・エンタメ日記

オリジナル作品紹介、歌の解説、ヴァイオリン演奏、言葉の使い方、エンタメニュース、旅行記などについて綴っています

クールビズの境い目

5月も終わり。

明日から夏服、いわゆる「クールビズ」になる会社も多いことでしょう。

(最近は、すでに5月から始めているところもあるようです)

 

確認すると、2005年環境省の呼びかけでこの言葉が生まれ、省エネ機運も手伝って「ネクタイやジャケットをなるべく着用せず、室温28度でも快適に過ごせる服装の浸透を目指そう」とのキャンペーンが発端、とのこと。

その後「スーパークールビズ」なる言葉も生まれました。

この「スーパー」が何なのか、あまり実感できていませんが…

 

「ネクタイやジャケット必要なし」であるにもかかわらず、ジャケットは着たままネクタイのみを取り去った格好をしている人の何と多いことか!

ネクタイを取れば、首元のあたりは「若干」、ホントにほんの少しは涼しくなるでしょう。

しかし、ニッポンの暑苦しい夏にとって一番の大敵であるジャケットを着ている限り、ネクタイを取った程度ではまったく焼け石に水です。

こうした「ネクタイなしのシャツ&ジャケット」が、クールビズ?として最も中途半端に感じられます。

 

さらにその際着ているワイシャツは、本来ネクタイ着用を前提に仕立てられている白シャツ。

長袖を脱却せず、かつネクタイをしていないこの白シャツ姿が、私には非常にダサくカッコ悪く見えてしまうのです。

TVで見かける政治家に典型的に見られますが、なんともはや…

 

本当にクールを目指すなら、ジャケットなど着用せず、シャツだって半袖・ノーネクタイでかまわないのではないでしょうか?

ただし見た目的に、長袖同様白一色というのはいささかお間抜けな印象があります。

最近はストライプの柄を使ったり、襟をおしゃれにアレンジしたり、色付きのボタンをあしらったり、といったトレンドもうかがえます。

 

「フォーマルな場の服装」に対する意識改革が、まだまだ言葉に追いついていない印象を受けます。

 

最も実害があって迷惑なのが、クールビズに関して一番保守的な考えを持ち、真夏でもジャケット・ネクタイ姿を崩さない連中の存在。

その人がどんな格好をしようと、別にかまいません。

しかし、その格好では当然「暑い」はずです。

だからと言って、自分の体感に合わせて室内のエアコンの温度を異様に低く設定されるのは、非常に困ります。

「ノージャケット・ノーネクタイなどだらしない」とプライドを持ち続けるのは結構。

でもそれなら、省エネにも協力し暑さに耐え忍ぶプライドも同時に持ち合わせて欲しいものです。