【シンガーソングライター・さえわたるオリジナル作品No.8 紅茶に砂糖は入れず~】「君想ふとき」
オリジナル作品の連載。
8回目の今日は
「君想ふとき」
です。
先月の段階でリストにアップしていたため、すでに複数回の閲覧をいただいていますが、改めてここにご紹介します。
この曲は、最初に歌詞を受け取り、後からメロディーを付ける形で出来上がりました。
歴史的仮名遣いのタイトルに、作詞者のこだわりが感じられます。
愛する「君」とのちょっとしたいさかいで、別れてしまった「僕」の物語です。
性格が不器用で、上手に恋を続けられない主人公のようです。
2番のサビに当たる
「♬紅茶に砂糖は入れず 君想ふ」
「♬苦くなるほど 甘い記憶」
「お茶を飲むたび君を思い出す」というさりげないフレーズにピンと来て、ここの部分からメロディーを付けていきました。
何もないところからメロディーを先に作る場合でも、今回のように歌詞が先にある場合でも、必ずしもアタマから順番に作っていくのではなく、
「まず思いついたメロディー」から手を付けるケースが多いです。
愛する人と別れてしまい、ラストは
「♬明日からまた 僕はひとり」
歌の世界では、作り手の性格とは裏腹に、アンハッピーなエンディングの暗いバラードナンバーがけっこうあります。
<歌詞>
ひとつ風が過ぎて 木の葉が揺れる
ワンテンポ遅い まるで僕のように
優しいと言ってくれたよね うれしくて切なくて
紅茶で唇濡らし 君想ふ
思い出の川 泳ぐように
ゆうべ君がくれた さよならメール
丁寧な言葉 明日も会えるような
はっきりとしない僕だから 恋なんて続かない
紅茶に砂糖は入れず 君想ふ
苦くなるほど 甘い記憶
優しいと言ってくれたこと 胸の中大切に
紅茶のカップを置いて 君想ふ
明日からまた 元のひとり
明日からまた 僕はひとり
収載作品リストです。
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