テレビ・ラジオ出演経験があっても、有名人との思いがけないナマ遭遇には慌てる~まさかあの大女優と‼︎ 3つの「事件」レベル小・中・大
私は、プロフェッショナルとはほど遠い、
ちょっとだけ音楽方面の素養?がある
普通の会社員の身分です。
そう言えば、昨日書いた
「さえわたる自作オリジナル曲」の連載記事
に対して、毎日欠かさずたくさんのスターとご丁寧で温かいコメントを下さる、大切な読者仲間である「オオイヌノフグリ」さんより、
結婚の有無のお尋ねがありました。
「ヴァイオリンと歌作りの世界で夢を見ている」面はありますが、現実はそこまで「自由人」ではなく、妻と二人の子供を持つ「お父さん業」も一応こなしています。
音楽がきっかけとなって、これまでの人生で「夢のような」非日常的な思いも少しだけ味わって来ました。
ステージに立つ活動やレコーディング作業もありますが、一番典型だと思うのが、
「テレビ・ラジオへの出演経験」
です。
初めてテレビに出た日、そして2度目に出た日。
最初は小学生の時。
2回目は大学生の時。
いずれも、
ヴァイオリン奏者としてNHKホールのステージでの出演
でした。
他にも、「歌」関係で3回ほどテレビ出演しています。
今でもみんな、かけがえのない思い出にはなっています。
ただ、これらはいずれも「大勢の団体の中の1人」であり、個人的な存在感を発揮できるものではありませんでした。
その点、
マスメディア出演関係で生涯最大の思い出となっているのは、テレビよりラジオ。
なぜなら、「さえわたる個人」として(出演者1人で)NHKラジオ第一放送の生番組に1時間出演出来たからです。
それは、社会人になってからのこと。
大ざっぱに言えば・・・
- 仕事をしながら音楽活動を行っていることが知られ、新聞社から取材を受けた
- 記事が毎日新聞に掲載された
- 記事を見たNHKのプロデューサーから連絡が入り、番組への出演を打診された
- 会社に承諾を得た上、出演した
ざっとこんな流れで、ラジオ番組に出演することになったのです。
詳細は、過去記事で触れています。
主に音楽関係で、生のステージやテレビ・ラジオも含め「人前に出る」ことには慣れているつもりでした。
しかし、これらはいずれも「台本通り」の進行。
まったく想定外の状況で、思いがけずテレビの有名人と顔を合わせてしまうと、なかなかとっさの対応が出来ないものです。
エピソード:レベル「小」
都内の繁華街では、随所でテレビ番組のロケが行われています。
しかし、一般人には「いつ・どこで」の情報は当然ながらありません。
渋谷のハチ公前に佇んでいれば、何らかの「街頭インタビュー」に出会う機会があるかもしれませんが、そのような展開をこちらから特に望んでいるわけでもありません。
ところが、東京・新橋のとある飲食店で「事件」は起きました。
食事をしていたところ、突然数名のロケ隊が入店して来たのです。
テレビカメラ・音声など数名のスタッフと共に現われたのは、なんと
キャイーンの2人。
フジテレビで土曜の夕方に放送されている、街中お散歩番組
「もしもツアーズ」のロケでした。
彼らは、店の従業員にインタビューしていただけで、我々客とのカラミはありませんでした。
でも、二度とないチャンス。
声のひとつも掛ける勇気があれば良かった・・・と思っても、後の祭り。
ふだんテレビでしか見ることのない芸能人が目の前に予告なしに現れると(予告があったとしても?)、何のリアクションもとれなくなることを実感しました。
エピソード:レベル「中」
シチュエーションは上記と似ていますが、個人的な「活躍度」は格段に異なります。
京都に暮らしていた頃のことです。
ある日曜日、私は市内の繁華街でひとり買い物をしていました。
すると、アーケード内に突如ロケグループの一団を発見。
観光都市・京都。
ですから、街中でのロケは東京ほどではないにせよあり得ることです。
少し好奇心をそそられながらも、「何かのロケをやっているのだろう」程度のことを思いながら、横を通り抜けようとしたところ・・・
ロケ隊の中にいたのは、関西ではそこそこ知名度のある漫才コンビ、
ダイアンの2人ではないですか!
そして、あろうことかなんと私を手招きするではないですか!
そしてそして、何のわけもわからぬうちに、私はあっという間にカメラやらマイクやらのスタッフ軍団に取り囲まれてしまったのです。
まったく「アポなし」の「突撃インタビュー」の餌食となったのでした。
よくある「お店食べ歩き番組」では、事前に取材許可を取った上で、「いかにもフラっと立ち寄りました感」を出しているのだと思っていましたが、「街角インタビュー」に関しては、本当に何の前触れもなく行われるものなのだと知りました。
数分間のインタビュー終了後スタッフに確認したところ、関西・朝日放送で土曜の午前中にオンエアされている
「本日はダイアンなり!」
の収録、とのことでした。
インタビュー終了後、スタッフから放送予定日のチラシを配られ、
「もしかしたらオンエアされるかもしれないので、ぜひ観て下さい!」
的なことを言われました。
ただ、たくさんの人を取材しているだろうし、15分のミニ番組ゆえ「どうせ編集でカットされるだろう」と軽く考えていたのです…
ところが、その放送日。
私はなんと約2分間、しっかり画面に映っていました。
ロケ当日は突然のことで知る由もなかったのですが、オンエアを見て初めてわかったこと。
彼らが、私へのインタビュー前にターゲットを探していた会話風景が映されていました。
そこでのボケ担当・ユースケのひと言。
「お!あっちから世界一のノッポさんが歩いてくるでぇ~!」
私がカメラに気づくずっと前から、その姿をズームで撮影されていたのでした。
というわけで、190cm超はやはり「目立つ存在」として狙われてしまったのでした。
その日の番組のテーマは「出身地」だったのですが、会話のほとんどは身長に費やされました。
この番組、地元では結構視聴率が良い様子。
翌週月曜日に出勤すると、今度は思いがけない出演ぶりを見ていた社内の人間から「囲み取材」を受ける、大騒ぎ状態となりました。
エピソード:レベル「大(特大?)」
突然の「街頭インタビュー⇒テレビ出演」も相当なハプニングではありましたが、それより圧倒的に忘れられないのは、
ロケではない、街中でのまったく偶然の「有名人との遭遇劇」です。
はるか昔。
私は、渋谷のとある店で買い物をしていました。
すると、そこへ女性2人組が。
2人とも、メガネも帽子もマスクもなく、ごく普通の恰好をしているのですが、そのうち1人からはどう見ても
「後光が差しているようなオーラ」
が出ているのです。
改めてよく見るまでもなくそれは、いまや大女優の風格を漂わせる
その人でした!
カメラも、スタッフのような取り巻きもいません。
マネジャーらしき女性と一緒に、お忍びでの外出のようでした。
まだ「新進気鋭の若手女優」と呼ばれていた頃のことです。
とは言え、なぜこんな所に??
そんなシチュエーション自体「あり得ないこと」と思えますが、目の前の光景は紛れもなく現実そのものです。
本当は声をかけたい。
しかし、その姿があまりにも「さりげなかった」ために、見ている側は
一瞬にして「固まって」しまったのです。
それでも、こんな機会は本当に二度とあろうはずがありません。
プライベートっぽいいでたちに、迷惑で申し訳ないと思いつつ、「千載一遇のチャンス!」と勇気を振り絞って、同伴の女性に声をかけました。
しゃべりかけながらそっと視線を移すと、やはり間違いなく本人でした。
色紙など、持っているはずがありません。
無理は承知で、Tシャツにでもサインしてもらえば良かったと思いつつ、瞬時にそんな機転も利かない!
必死の思いで、
「いつもテレビ見てます。応援しています!」
的なセリフだけを絞り出すのがやっとでした。
握手ぐらい、してもらえばよかった・・・
それはそれはもう、ハンパない美貌でした。