スポーツ「個人競技」には「記録制」「ポイント制」「対戦制」がある。さらに「対戦制」には接触・非接触対戦も 予約投稿
「スポーツ」とひと口に言っても、無数の種目があります。
「団体競技」は、その名の通りチームを組んで戦う。
野球・サッカー・ラグビー・バレー・バスケットといった「球技」の多くは、チーム制です。
同じ球技でも、 テニス・バドミントン・卓球は(もちろんダブルスはありますが)基本的に個人での戦いです。
ゴルフも、個人がベースです。
球技以外に目を向けると、「個人競技」が主体であることに気づきます。
陸上競技は、みんな個人種目です。
トラック競技:100m、200m~10000m走。
マラソン。
フィールド競技:幅跳び・高跳び・投てき競技(やり・ハンマー・円盤投げ)・重量挙げ。
チームを組むのは、リレーぐらいです。
水泳(競泳・飛び込み)・体操・スキー・スケート(スピード・フィギュア)。
もちろんリレーや団体戦はありますが、個人種目ありきです。
今さらですが、「個人競技」には、勝敗を決めるポイントとして
「記録制」「ポイント制」「対戦制」
の3種類があることにも気づきます。
「記録制」
タイムや長さ・高さなど「測定可能」な数値のある競技。
競走や競泳は、タイムで優劣が決まる。
フィールド競技は、長さ・高さが測定できる。
だれが見ても、勝ち負けは明らかです。
「ポイント制」
もちろん本人たちはわかってやっているのでしょうが、観ている側には優劣の判断が難しい面があります。
たとえば、フィギュアスケート。
技とポイントの関係は、まったく理解出来ていません。
ジャンプの種類も、また4回転本当に跳んだのかどうかさえもわからない。
明らかにわかるのは、転倒したらポイントが下がることぐらい。
同様に、体操や水泳・飛び込みにおけるポイントのメカニズムも、素人にはなかなか難解です。
体操のポイントは、昔は小数点2位までだった記憶がありますが、今は3位まで。
これも、鉄棒から落下すればNGなことぐらいはシロウトにも明らかですが、それ以外の差は、見ていてもなかなかわかりません。
「対戦制」
1対1で、相手と戦って勝負を決める競技です。
(この言葉は、個人的命名です)
「接触対戦」とは、柔道やレスリング・ボクシングのように、文字通り「直接身体を触れ合って戦う」もの。
「非接触対戦」とは、テニス・バドミントン・卓球のように「ネット」をはさんで戦い、直接の接触がないもの。
不思議(?)なことに、「非接触対戦」のスポーツには「スコア」という「目に見える点数」がある。
そのため、勝敗が誰にでもわかりやすいです。
これに対し、「接触対戦」のスポーツは、個別の「技」にポイントがからんでいたり、勝負が最後までつかない時は、審判の「判定」になったりする。
柔道で「1本」が出れば、素人でも勝敗はわかります。
ボクシングで「ダウン」を奪いKOすれば、勝ちだとわかります。
しかし「判定」となると、客観性が乏しい。
プロの審判が判断しているのだから、正しいことは正しいのでしょうが。
そして、柔道やレスリング・ボクシングなど「接触対戦」には「階級」が存在するのも特徴です。
つまり、「体重」別に争う。
同じ条件の者同士でを戦う、と設定する。
「階級」の考え方は、「非接触対戦」のスポーツにはありません。
たとえばテニスで、身長の高い選手はサービスの打点が高くなって有利な面があるかもしれませんが、体格の大小による「階級」は存在しません。
「記録制」や「ポイント制」のスポーツにも、「階級」はありません。
陸上や水泳の選手は、それぞれ身長・体重が異なりますが、たとえ小さくても同じ条件で戦います。
勝敗を決めるポイントが、単なるカラダの大きさだけでは決められないから、なのでしょうね。
1対1の「接触対戦」なのに、「階級」がないスポーツ。
それは、大相撲です。
「取り組む」という意味では、柔道やレスリングに似ています。
しかし「体重別」にはなっていません。
「大小」が入り乱れ、時に「小」が「大」をひっくり返すところが、大相撲の大きな醍醐味になっているのだと思います。