さえわたる 音楽・エンタメ日記

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海外出張をしてみて、英語は「世界の標準語」だと痛感する~ヨーロッパはもちろんアジアでも

外国人観光客数は、昨年まで急ピッチで上昇していました。

統計の数字を見なくても、街を歩いているだけで実感したものでした。

 

政府が「2020年には4000万人」と言っていたような気がしますが、今年は果たしてどうなるのやら?

 

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ところで…

日本では「おもてなし」の文化からか、海外からの旅行客向けに「言葉のサービス」に力を入れています。

駅名案内に英語・中国語・韓国語表示が並記されることはもはや普通ですし、ホテルや飲食店においても、従業員の外国語トレーニングに必死です。

 

しかし、逆に

海外諸国に日本人が観光客として出かけたら、日本語対応をしてくれるのか?

もちろん、そんなことはまずありません。

 

ホテルのフロントや空港で日本語が通じるのは、せいぜい韓国や台湾ぐらいのもの。

それもごく限られたスタッフだけです。

 

アメリカ本土では、ごく当たり前ですが、会話はもちろんのこと、街や公共施設の案内板表示も英語しかありません。

 

ヨーロッパの場合

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ドイツ・フランス・イタリアなど、それぞれ英語と違う母国語があるわけですが、少なくとも公共の場所では、英語ならほぼ問題なく通じる場合が多いです。

 

オランダやベルギーでは、ほぼ全員英語がしゃべれると言われています。

 

ヨーロッパの言語は基本的に同じ文字(アルファベット)を使うし、言語構造が英語と日本語ほどかけ離れていないので、それだけ馴染みやすい面もあるのでしょう。

彼らが母国語と英語の差をどの程度感じているのかはわかりません。

日本国内の「標準語」と「方言」程度の差なのかもしれません。

それでも、ドイツ人やフランス人が普通に「外国顔」である英語を話しているのは、本当に素晴らしいことだと思います。

 

欧米間はまだしも…

では、アジアではどうか?

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出張で、これまでいくつかのアジア諸国に出かけました。

中国・韓国・台湾は複数回。 

ほかにも、フィリピン・ベトナムインドネシアシンガポール・インドなど。

 

それぞれの国の「母国語」は、ヨーロッパとは異なり、英語とは構造的に相当違うはず。

それでも現地スタッフたちは、ビジネス上何の不自由もなく(もちろん土地特有の「訛り」はありますが)、普通に英語を使いこなしています。

 

個人的には、出張で日本本社の現地グループ会社に行くことが多かったので、ごく限られた範囲しか見ていませんが…

そこに働く日本人駐在員たちは、現地スタッフと英語で仕事を進めています。

中国本土でも北京・上海などの大都会、お隣の韓国でさえ事情は一緒です。

ネイティブでないのに、と素直に感心します。

唯一例外だったのが、台湾。

スタッフ全員が「日本語OK」だったので、非常に助かりました。

 

お互いの言葉が通じない時、「仲介」となる言語はやはり英語になります。

 

相手がネイティブであれば当然。

そうでなくても最低限英語は必須と痛感します。

 

通信簿での英語の成績は決して悪くなかったはずなのに、なぜビジネス英語にこんなに苦しむのだろう?

日常会話ぐらいまでならまだしも、込み入った仕事の話になると、とたんに厳しくなります。

また、「読み・書き」はなんとかなっても、「聞き・話し」になるととたんに弱くなる…

学ぶ時間も気力もあった時期に、どうしてもっと勉強しなかったのだろう?と後悔しています。