さえわたる 音楽・エンタメ日記

オリジナル作品紹介、歌の解説、ヴァイオリン演奏、言葉の使い方、エンタメニュース、旅行記などについて綴っています

10回以上訪れた城ヶ島の絶景~全都道府県旅行記・神奈川県その3

神奈川県・三浦半島の突端に、城ヶ島という小さな島があります。

 

京浜急行で品川から最速1時間強、横浜からだと45分ほどで終点の三崎口駅に到着、そこからバスに乗り換えて30分ほど。

途中、マグロ漁港として有名な三崎漁港を通過。

さらに進んでいくと、大きな「城ヶ島大橋」を渡って島にたどり着きます。

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この城ヶ島に、これまで10回以上行っています。

確かに海の景色は良いし、都心からそう遠くないし、電車に乗るのはもちろん好きだし…。

ただ、いくら好きでもそれだけでは説明しきれない理由が。

 

私は高校生時代、部活としてオーケストラ部に所属していました。

毎年3月には、定期演奏会なるステージを踏むのですが、それに備えて本番の2週間ほど前に「春合宿」を行っていました。

その合宿先が、当時城ヶ島にあったユースホステルだったのです。

 

1週間貸し切りにして、メンバー100人程度が十分泊まれるくらいの部屋数がありました。

周囲には民家もないので、練習でうるさい音を出しても迷惑にはなりません。

おまけに安価。

ということで、3年間同じ時期に、同じ目的のために通い続けました。

 

食堂の机や椅子を、練習のたびに片付けて「広場」を作ります。

終わればまた戻して、毎日食事どきにはみんなでワイワイ大騒ぎ。

寝室は2段ベッドの4人部屋。

1週間、夜まともに眠った記憶がありません。

それでも、昼間のハードな練習がまったく気にならなかった。

「若さ」とは、本当に素晴らしいものです。

 

大学に進んでからも(高校は附属で同じ学校だったため)、1年生から3年生まで3回、OBとして演奏会へのゲスト出演を依頼された関係で、春合宿にも同行。

つまり、合宿としてだけで6回かよったことになります。

 

その時は練習オンリー。

本番前ゆえ「猛特訓」の缶詰め状態で、建物から外に出ることもほとんどありませんでした。

食事も、ユースホステルで全食提供してくれました。

 

しかし、OBとして参加した際はいくらかの自由時間が持てたので、周囲をちょっと散策してみました。

すると、歩いてすぐのところに自然豊かな城ヶ島公園」がありました。

 

遊歩道をしばらく進んでいくと、断崖絶壁の場所から太平洋を見渡せる展望台が。

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東京湾とは思えないほどの絶景が、そこには広がっていました。

付近には海鳥が悠々と飛び回っている。

 

さらに少し歩くとずっと下まで下りられるようになっていて、険しい岩がそそり立つ水際まで進むことができます。

辺りに人の気配はまったくない。

京浜急行終点のひとつ手前・三浦海岸駅は海水浴用のビーチとして有名。

観光客も多くて開けているのですが、たったひと駅進むだけで風景はまったく変わります。

 

都心からそんなに遠くないところにこんなスポットがあるんだ!と一気に魅了された私は、それ以降も何度かプライベートで城ヶ島に出かけ、海の絶景と青春時代の思い出に浸っています。

 

ひとつだけ残念なのは、「想い出の地」であるユースホステルが解体されてしまったことです。