【超広大な敷地に伝統建築物の宝庫】ぜひ訪れたい。文字通りのタイムスリップ体験「博物館明治村」~全都道府県旅行記・愛知県
公私共に東京・大阪間を数えきれないほど往復する中で、愛知県は必ず通る土地。
また、出張先として名古屋市内にも何度も降り立っています。
しかし、それは新幹線とオフィスとホテルに立ち寄るだけの、ドライな滞在ばかり。
愛知県内はおろか、名古屋市内の観光さえする機会がありませんでした。
せいぜい、オフィスの比較的近所にあった「名古屋城」の遠景を望むくらいのものでした。
一度「愛知県」内をしっかり旅してみたい。
その中で真っ先に浮かんだ先が、「博物館明治村」です。
南北1100m、東西620m、総面積100万㎡というとてつもない広大な敷地内に、江戸時代からの伝統建築や、明治維新以降の西洋の近代建築物が無数に集められています。
ここに移築された建造物総数は67件、うち11件が「重要文化財」に指定されているという
「超巨大博物館」です。
犬山駅に到着します。
犬山といえば、全国的にも有名なお城「犬山城」がありますが、残念ながら今回はパスして、お目当ての明治村に向かいます。
犬山駅から直通バスで、さらに30分ほど。
ようやく正面入口にたどり着きます。
入口からすぐのところ。
「ハイカラ衣装館」の看板のあるストリートが目に入ってきます。
通りの両側には、土産物屋になっている古い木造建築の数々が並んでいます。
本物の「古い街」にやって来たような気分になります。
京都に市電が走っていた頃の停留所も、当時の雰囲気を残した状態で移設されています。
各地方都市でいまだに「現役」の市電。
京都は、すべてが地下鉄や市営バス路線に変わってしまいました。
古い車体が森の中を駆け抜ける姿やSLも見ることができます。
それだけで「鉄道好き」にはたまらない風景です。
走っているだけで、残念ながら乗ることはできませんでしたが・・・
こんな「ミニSL」も、展示されていました。
明治維新とともに建築されたと言われる、西洋風の建築物の数々も目を惹きます。
このような美しい教会も、いくつか移築されています。
冒頭の木造建築群とは、まったく異なる風景に出会うことが出来ます。
中でも特に威容があった建物が、かつて都心・皇居の正面に構えていたと言う
旧・帝国ホテル。
敷地内にあまりにもたくさんの施設があって、ガイドブック片手に歩いていてもどれが何だかわからなくなってしまったのですが、ここだけは唯一名前を記憶している・・・
見物した中で、最も印象に残った建築物です。
100年近く前の大正年間に建てられたホテルの中央玄関部分が、この地に移築されています。
レンガ造りのメインロビーは、3階までの吹き抜けになっています。
現在の東京駅舎のように、「伝統的建築物」として都内に残したままにしておいても良いのに、と思わせる…
そんな堂々とした佇まいに圧倒されます。
もちろん、内部に入っての見物も出来ます。
「村内」は、1丁目から5丁目に分かれています。
なにせ敷地が広大。
村内を移動するシャトルバス便もあるにはありますが、行ったからにはそれぞれの建物を巡りたい。
結局、すべて歩いて回ることになります。
それぞれの丁目に10個以上の建築物や各種体験コーナーがあります。
もちろん、飲食コーナーやミュージアムショップも充実しています。
かなり急ぎ足で効率よく回ったつもりでしたが、それでも半分もカバーしきれないほど。
ぜひまた訪れたい!
「第2弾」以降のプランを立てなければいけません。