映画「スマホを落としただけなのに」が現実になりそうだった危ない話
昨晩、映画「スマホを落としただけなのに」が地上波で放送されました。
恐ろしいですね。
だからというわけではないのですが、今日は偶然同じお話。
新春早々、職場の知人に一大事が起こってしまいました。
休み中に、いまや「命の次に大事」と言っても過言ではないスマホを、なんとひったくられてしまったというのです。
話によれば、飲み会で店を出た後、ほろ酔いで混雑した道路を歩きながら、二次会の店をスマホでリサーチしていた時に、向かいから来た人にいきなりぶつかられ、気づいたら手に持っていたはずのスマホがなくなっていたとか。
「事件」から数日。
何がどうなったのか細かいところはわかりませんが、昨日は無事出社していたので、年越しの間に見つかったか買い替えたかで、とにかく「復活」はしたようです。
最初に話を聞いた時、気の毒なことだとは思いましたが、正直あまり同情の気持ちは湧いてきませんでした。
極端に言えば「自業自得」か、とも。
人込みで前から来る人に気を配ることもなく、
「この道は自分の専用道。歩いていたら向こうが道を譲ってくれるのが当たり前」
と言わんばかりに、視線をスマホの画面に釘付けにしたまま、前を見ずに歩いている人間のなんと多いことか!
ほろ酔い(もしかしたら本格的な酔っ払い状態)の中、どんな状況でスマホを取り出していたか、容易に想像が出来ます。
もしかしたら、ひったくりに盗まれたのではなく、偶然ぶつかった拍子にどこかに落としただけだったのかもしれない、と思ってしまいます。
この話で思い出したのですが…
常にスマホを「手に持ったまま」混雑した歩道を歩いている人をこの頃よく見かけます。
画面を見ていなくても、です。
今すぐ使うわけでもないのなら、バッグやポケットに入れておけばいいのに、と思うのですが…
きっと、常に手に持っていないと不安なのでしょう。
あんな無防備な格好も、治安の良い日本だからこそ通用すること。
海外だったら、パスポートを手に持って歩いているのと同じくらい危険なのではないか、と。
「さぁ、どうぞ盗んで下さい」と言わんばかりの行為だと思います。
他人事ながら、余計な心配をしてしまいます。
それだけならまだしも…
ラッシュで満員状態の電車の中で立っている中、自分の目の前に無理やり「スマホ操作空間」を確保しようとしている人も最近目立ちます。
こちらは極力両手を高い位置にキープして、痴漢の冤罪を避けるため必死の努力をしているというのに…。
スマホがあれば、なんでもできる。
だからと言って、
スマホがあれば何をしても良いわけではありません。
スマホの普及とともに、人は社会生活上最低限のマナーをどこかに置き忘れてしまっている…
そんな風潮を感じてなりません。