「もう(ダメだ)」と考えるか、「まだ(大丈夫)」と考えるか
コップに水が半分入っている。
これを見て、
「もう水が半分しか残っていない」
ととらえるか?
「まだ半分残っている」
と考えるか?
1万円のお金を持っていたが、5000円使った。
「もう5000円しか残っていない」なのか?
「まだ5000円残っている」なのか?
日々の暮らしの中、さまざまな場面でこうしたケースに遭遇するものです。
私自身に置き換えて考えてみると…
良く言えば堅実・几帳面・慎重派。
逆に言えばせっかち・心配性・臆病。
物理的にも心理的にも時間的にも、常に「在庫」「ゆとり」がないと安心できないタチです。
食料品や日用品の買い物。
スーパーの棚を眺めながら歩く。
「醤油は確か買い置きが1本あったはずだけど、もしかして『もう』残りが少ないかもしれないから、念のため買っておこう」と、ふと手を伸ばしてしまう。
「洗濯用洗剤もまだ1箱あったはずだけど、別に腐るものでもないから、目についた時に買い置きしておこう」とカートに入れる。
案の定、家には買ったまんまの洗剤が残っていました。
過度な心配はしなくても大丈夫!
もし自宅に買い置きがなかったら、徒歩1分のコンビニに走ればイイだけのことです。
最悪、醤油1滴なくたって料理が出来ないわけではありません。
小学校時代の夏休みの宿題。
8月も半ばを過ぎると、「あぁ、『もう」あと半月しか休みが残っていない。早く仕上げてしまわなければ!」とすでにその時点で焦ってしまう。
「いやいや、『まだ』半月も時間があるのだから、平気平気!」とは思えない。
仕事が続いて、ようやく待ちかねた休日。
たっぷり遊べる時間はあるはずなのに、日曜日の朝目覚めたとたん「あぁ、『もう』明日の朝は仕事に出なければならない」の思考回路にはまってしまう。
ひどい時には、土曜日の夜からすでに「サザエさん症候群」に陥る始末。
ひとつひとつは小さなことであっても、現状を「もう(ダメだ!)」と考えてしまうか、「まだ(大丈夫!)」と受けとめるかで、心の持ちように、長い目で見れば人生そのものに大きく差が出てきそうです。
何事に対しても「まだ~」と考えられたらどんなにラクだろう!と、アタマではわかっているつもりなのです。
でも、現実にはなかなか思い通り動けないのがなんとももどかしいところ。
今年は、少しずつでも自分の中に「まだ」の精神を植え付けていきたいと感じています。