さえわたる 音楽・エンタメ日記

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【番組紹介】日本一有名かつ超長寿番組の時代劇「水戸黄門」

1960年代から21世紀初期まで、TBS系でオンエア。

月曜午後8時と言えば、この番組でした。

昔は8時台にドラマ枠があったんですね。

 

6か月ごとのシリーズを重ねながら(当時のドラマは1クール3か月単位ではなく、6か月であることが多かった)通算1000回を超えて放映された、驚異的な超長寿番組の時代劇、水戸黄門

 

テレビ隆盛の時代だったとは言え、およそ1200回の平均視聴率20%超え、最高視聴率40%超え、さらに随時再放送されていましたから、ドラマとしては圧倒的な知名度を誇った「お化け番組」でした。 

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同じ時代に流行った時代劇として、銭形平次鬼平犯科帳」「遠山の金さん」「大岡越前などがありました。
その少し後には「必殺仕事人」シリーズや桃太郎侍など、後世に残る時代劇も多く放映されています。


しかし、何と言ってもトップに君臨するのはやはり「水戸黄門」でしょう。
ナショナル劇場」「パナソニック・シアター」と冠が付いていたことでもわかるように、松下電器(現:パナソニック)の単独提供番組としても有名でした。

主人公の黄門役は途中5人交代しましたが、やはり初代・東野英治郎インパクトが絶大でした。
助さん・格さんも、何人もの人が演じています。
実質的にスタートから最後のシリーズまで演じきったのは、うっかり八兵衛役の高橋元太郎だけでした。

ストーリーには、ほぼ決まって代官と豪商人が悪役として登場。

何らかの悪だくみを行い、地元の農民や商人が苦しめられているのがお決まり。
(お殿様は意外と善人であることが多い)
それを、身分を隠し旅の老人に扮した御老公が成敗。


格さんが、葵の御紋入りの印籠を高々と掲げながら放つお決まりのセリフ。

「控え~、控え~!この紋所が目に入らぬか。恐れ多くも先の副将軍、水戸光圀公にあらせられるぞ~!一同頭が高~い!」。
「ははぁ~!」とひれ伏す悪人たち。
毎回「めでたしめでたし」で、御老公たちは次の旅の目的地に向かうのでした。

家族の誰もがお茶の間に集まりテレビを囲んだ古き良き時代に人気を博した、典型的な勧善懲悪劇でした。
いま再放送しても、そこそこの視聴率はとれるのではないか、と思うのですが…。

 

オープニングに毎週流れていた主題歌は、番組では2番までしか流れませんでしたが、実は4番まであるのだとか。

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現代においても、同じくTBS系「日曜劇場」の準レギュラーとなりつつある池井戸潤原作シリーズで、ふだんドラマを見ない私が夢中になっていた「半沢直樹」「下町ロケット」「陸王」「ノーサイド・ゲーム」などは、いずれもこの勧善懲悪パターンを踏襲しています。

ある意味「現代版時代劇」と呼べるのかもしれません。

 

思い通りに運ばないことが多い世の中、せめてドラマの世界ぐらいは勧善懲悪で行きたいものです。