「いくつに見える?」と尋ねられると、返答に困る
面と向かってあからさまに尋ねることがタブーとされる数字。
男性に対しては「収入」、女性に対しては「年齢」と言われます。
そのくらい、女性に年齢を尋ねることはデリケートなことなのでしょう。
もちろん、そんなことは常識以前の問題で、だからこそ年齢を尋ねる際には「失礼ですが」の枕詞が付くわけです。
TV番組の街頭インタビューで、その「失礼ですが、おいくつですか?」のやりとりがなされる場面があります。
20代前半ぐらいまでに見える若者世代には、何の遠慮もなく尋ねられます。
また、一見して高齢と伺える方に対しても、「ご長寿でなにより!」の敬愛の気持ちも込めてストレートに尋ね、返答があると「おぉ、お若いですね!」と驚いてみせるのがもはや常識になっています。
微妙なのは、「中間層」である30代後半~60代くらいまでの世代。
時に、高齢者層に入る世代も含まれます(最近の70代は、まだまだ若い!)。
スパっとそのまま答えるケースもありますが、時々見られるのが、
「いくつに見える?」という回答です。
そう返されると、たとえば内心60代くらいだろうと思っていても、それをそのまま答えるわけにはいかず、5歳10歳くらいは若く言わなければ、そんな状況になります。
さらに、実年齢がわかると「えぇぇ、とてもそんな風に見えない!」とフォローしなければなりません。
返答に気を配る、ちょっと厄介な話です。
そもそも、日本社会は年齢を気にし過ぎ。
テレビで芸能人の名前を紹介するテロップには、かなりの頻度で年齢が一緒に出てきます。
欧米では、企業の採用面接の際でも、年齢を訊いてはならないのが当たり前になっています。
時と場合によりますが、プロフィールで年齢にそんなにこだわらなければならないのか?という根本的な疑問もあります。