さえわたる 音楽・エンタメ日記

オリジナル作品紹介、歌の解説、ヴァイオリン演奏、言葉の使い方、エンタメニュース、旅行記などについて綴っています

【番組紹介】人生の思い出に出てみたかった「スター誕生!」

70年代から80年代にかけて12年間もの間、日テレ系で日曜の午前11時台に放送され、最高視聴率30%近くをあげていたオーディション番組がありました。

その名は「スター誕生!」

 

古くは「花の中3トリオ」から岩崎宏美ピンクレディー中森明菜小泉今日子といったスーパーアイドルが、この番組からデビューしています。

現在不定期でオンエアされている「ザ・カラオケバトル」ではない、本格的な歌手発掘番組でした。

そういう時代だったんですね。

 

厳しい予選を勝ち抜いた出演者が毎週5~6人程度出演し、先輩歌手の持ち歌をワンコーラス歌って、審査員の講評を受ける。

会場の観衆と審査員が投票し、一定の点数をクリアすれば合格(合格者が出ない回もある)。

合格者がたまったところで「決選大会」という名の公開オーディションが行われ、会場に同席したプロダクションやレコード会社から「合格」のプラカードが上がれば、晴れてスカウト成立⇒デビュー、となる。

ざっとそんな流れでした。

 

誰しも幼い頃は、叶いようもない夢を抱くものです。

幼稚園の頃から「わたるちゃん、お歌がとてもお上手ね!」と褒めそやされて育った私は、「大きくなったら歌手になりたい」と思っていました。

小さな子供が「仮面ライダーになりたい」「ケーキ屋さんになりたい」と言うレベルの話に受け取られていたかもしれませんが、当時の自分の中ではけっこうマジでした。

ヴァイオリンをやっているくせに、歌。

しかも、クラシックのオペラ歌手ではなく、テレビに出る流行歌手。

 

毎週欠かさず番組を見て、挑戦者がスターの座を勝ち取っていく華やかな世界にあこがれていました。

畑は違えどステージ経験だけは積んでいた私は、合格など到底出来るはずがないことがわかっていながら、挑戦だけでもしてみたいと無謀にも考えました。

当然、親は猛反対。

でも、どうせ合格などしないのだから、せめて予選に参加申込するだけでも気が済んだのに…

 

もちろんオトナになった今は、「仮面ライダーになりたい」と言っているのと同レベルの非現実的なバカバカしい夢だったと認識していますし、「あぁ、そんな時代もあったなぁ、程度の話ではあります。

でも、番組の存在自体やそこに寄せていた思いは、今でもハッキリ脳裏に残っています。