あえてメジャーエリアを外してみた旅~全都道府県旅行記・栃木県
東京から近く、行こうと思えばいつでも足を運べる栃木県。
公私含め、これまでに何度か訪れています。
しかし、日光や鬼怒川など全国的な観光地がありながら、身近なだけに却って訪ねる機会がありませんでした。
出張や旅行で陸路東北方面に出かける際には、必ず栃木県を通ることになりますが、そうした単なる「通過」を除いて、きちんと栃木県を訪問したという意味では、有名な観光スポットとは言い難い、栃木市・佐野市・足利市・足尾町へのひとり旅でした。
全都道府県を回っているのには、もともと地理が好きだったことも少なからず影響しています。
遠い昔、学校で都道府県庁所在地を覚えさせられた時、県名と同じ名前の市(全国にたくさんあります)ならば覚えやすいけれど、岩手(盛岡)・石川(金沢)・愛媛(松山)のように違う場合は、覚えるのが大変でした。
そんな中で、「県名と同じ名前の市があるのに、別の市が県庁所在地になっている県が3つある」ことに気づいたのです。
その3つとは、栃木・山梨・沖縄。
同じく栃木県にも栃木市があるのに、県庁は宇都宮に置かれている。
では、そんな栃木市とはどんな所なのか…それが旅のきっかけでした。
県の南部に位置する栃木市。
「蔵の街」として知られ、中心街は昔ながらの倉庫を改築した商店が並ぶ、古い街並と巴波川の流れが美しい場所でした。
かつて宇都宮県との合併時には、県庁が置かれていた土地であることもわかりました。
出かけたついでに「厄除け大師」で知られる佐野市も訪れてお参りをし、ローカルフーズとして有名な佐野ラーメンを食しました。
県内をローカル線で西へ進み、全国最古の学校とされる「足利学校」のある足利市にも足を伸ばしました。
源平時代からの歴史を偲ばせる、趣ある建造物でした。
付近を流れる渡良瀬川には、森高千里のヒット曲「渡良瀬橋」の歌碑もあります。
さらに、かつて銅山として有名だった足尾も訪問。
かつて銅の採掘が行われていた時代がわかる博物館になっていました。
マイナーなルートを自ら開拓する旅も悪くないものです。