大好きな鉄道博物館を訪れるたびに、抱えてしまうストレス
「旅の思い出」カテゴリーで以前触れたように、私は無類の鉄道好きで、鉄道で移動すること自体が旅の目的だったりすることさえあるほどです。
もともと、さまざまなモノを取り扱う博物館を巡るのが好きでしたが、特に鉄道にまつわる博物館は大好きです。
首都圏では、埼玉に大規模な鉄道博物館がありますし、都区内では小さいながら「地下鉄博物館」や東武鉄道の運営する博物館もあります。
一方、京都駅近くにも新しく鉄道博物館が出来ましたし、名古屋近郊には「リニア鉄道館」もあります。
どこへ行っても、かつて現役で活躍していた車両の実物が飾られていたり、その歴史が紹介されていたり、はたまたミニサイズのジオラマが設置されていて、毎日何回か電車の模型が走る時間帯もあり、同じものなのに何回でも見たくなります。
客層を眺めてみると、(自分が行ける時間帯が限られているせいもありますが)一人で訪れている「鉄道マニア」らしき人間を除けば、小さな子供を連れた家族連れが圧倒的に多いです。
遊園地感覚での気軽な行き先のひとつなのでしょう。
そんな子供たちに大人気なのが、鉄道博物館にほぼ備えられている「シミュレーター」なる装置。
そう、運転士を仮想体験できるアレです。
あの座席についてみたい、運転してみたい…
ささやかな、しかし切実な願いです。
でも、いつ訪れてもあのコーナーは小学生以下の子どもたちの独占状態です。
おそらく鉄道会社のOBであろうと見受けられるスタッフが隣に寄り添って、そんな子供たちの相手をしています。
そんな大行列に、いいオトナがひとりで割り込む勇気はとても出せません。
かくして、子供たちの楽しそうな表情をうらやみつつ、いつもプチストレスを抱えながら家路につくのでありました。