さえわたる 音楽・エンタメ日記

オリジナル作品紹介、歌の解説、ヴァイオリン演奏、言葉の使い方、エンタメニュース、旅行記などについて綴っています

10人の前だと緊張するが、1000人の前だとむしろ吹っ切れる

いわゆる「目立ちたがり」性格の私は、人前で何かを行うことをあまり苦に思いません。

むしろ、好んで出たがる部類かもしれません。

 

しかしそれはあくまで、ステージで歌ったり演奏したり、自分が好きあるいは得意なプライベートの分野であって、ある程度自信を持って臨むことの出来る状況である場合がほとんどです。

事がビジネスの場だったり、苦手な事柄だったりすれば、当然様相は変わってきます。

 

仕事上、みんなの前で何かを発表する「プレゼンテーション」。

会社に勤めていれば、規模の大小こそあれごくごく日常的に経験することです。

そこでは、別の緊張感がどうしても生じてしまいます。

でも、私はいつもこんな風に考えています。

 

公私の別はあるにしても、人前に立つ場合、相手の人数が少なければ比較的あがらなくて済み、人数が多くなるとそれに比例して緊張感が増しそうな気もしますが、私の場合は逆です。

 

数人から10数人の前だと、相手を「個々の人間」として意識してしまう。

距離が近いため、顔色・反応がダイレクトに見えてしまい、それが緊張感を招く要因になってしまうのです。

これがステージ上で数百人・1000人規模になると、正面に見えるのは人間の集まりではなく、「ひとつの風景」のようになってきます。

うまい例えが見つかりませんが、よく言われるのは「イモが並んでいる」ような光景です。

もはや、相手のひとりひとりと視線を合わせられる状態でもありません。

そこまで行くと、不思議と緊張感から解き放たれる心境になれるのです。

 

その時の経験が、いざと言う時に自分を落ち着かせられる。

1000人の前でも大丈夫だったんだから、10人なんてへっちゃら。

そんな一種の「おまじない」が、大事な仕事の場にも役立っているかな?と感じることがあります。

もちろん、そうした場では相手をイモ扱いすることは出来ませんが、過去の経験がうまく生かせている部分があるかもしれない、そう思うのです。