さえわたる 音楽・エンタメ日記

オリジナル作品紹介、歌の解説、ヴァイオリン演奏、言葉の使い方、エンタメニュース、旅行記などについて綴っています

【懐かしい歌No.10】「ラヴ・イズ・オーヴァー」欧陽菲菲

連載10曲目となる今回は、古今数多くの歌い手がカバーしていることで知られるこの曲です。

それだけ「時代を超えた名曲」と言ってもよいのでしょう。

 

画像冒頭に「1984年のヒット曲」と出ていますが、発売されたのは5年前の1979年。

しかも(あまり知られていないかもしれませんが)当初は「うわさのディスコ・クイーン」という曲のB面(今で言えばカップリング)としての発売でした。

しかし、本人がB面にもかかわらず大事に歌い続けたこともあって、3年後の1982年A面として再発売。

さらに翌1983年にようやくオリコンチャートに乗り、発売からなんと4年半を経て1位にまで昇りつめます。

しかも2週にわたって1位をキープ。

現在のように、発売初週だけ初登場1位を獲得し翌週には別の曲が1位をとる(1位をとっても多くの曲は忘れ去られてしまう)時代には到底考えられない「超ロングヒット」です。

そんな経緯もあって、40年経った今でも世の中に残っているのだと思います。

 

楽曲構成は(多少のアレンジはあるものの)タイトルフレーズがひたすら繰り返されるAメロと、「私はあんたを忘れはしない」のBメロの2つだけ。

加えて、2番は半分しかない「ワンハーフ」の珍しい形です。

最近の曲にはないシンプルな作りですが、そこに男女の別れの切ない歌詞が乗って、名バラードに仕上がっています。

「ご本家」である彼女の歌唱も、「張るべきところは張り、抑えるべきところは抑え」た、日本語のたどたどしさを補って余りある歌唱力で、見事に歌の世界を表現していると感じます。

 

カラオケでは、最近徳永英明がカバーしたピアノだけのシンプルなアレンジのものが入っていて、それをお気に入りにして歌っています。

 


欧陽菲菲 「ラヴ・イズ・オーヴァー」 Ouyang feifei/Love is over