アメリカ人はみんな感動屋?
日常的にTVをつけていると、否応なくCMと「ご対面」することになります。
見ていて楽しいモノもあり(また民放の経営上不可欠なものでもありますから)、「CMのないNHKしか見ない」なんてことは全くなく、以前もこのコラムで触れたように、けっこう興味を持って見ている、と言った方がよいかもしれません。
その中で、洋画上映をアピールするCMの常套句として非常によく使われていると感じるのが、「全米が泣いた」の表現。
「多くの人が感涙にむせぶほど素晴らしい!」
そう訴えたいことは、当然わかります。
では、それをひとくくりにして「全米が」としてしまってOKなのか。
特に最近画面によく登場する「言い訳CM」との境界線はどこにあるのか?との疑問も湧いてきます。
CGを駆使した画面表現の片隅によく表示される「CM上の演出です」の小さな文字。
詳しくは知りませんが、あの「断り書き」を入れないと、業界のルールに違反するのでしょうか?
個人的には、どんな些細なことにもクレームを入れてくる消費者(視聴者)への対応の一環なのだ、そう思っていますが…。
健康食品や化粧品などに登場する「個人の感想(見解)です」の断り書きも、おそらく同様の発想でしょう。
(この場合は、業界で定められたルールがあるのかもしれません)
すべてのアメリカ人はみな「感動屋さん」で、みんな同じ感性を持ち、等しく感動することなどあるのか?
「アメリカ人個人の感想です」とすべきところではないのか?なんて…
ちょっと気になったので、ヘリクツで書いてみました。