監視カメラの威力
昨年10月渋谷のスクランブル交差点で、ハロウィンに乗じて軽トラを横転させるなど大騒ぎした若者4人が、監視カメラをきっかけに逮捕に至ったという話がありました。
そして、つい先週の痛ましい事件でも、犯人の足取りが駅をはじめ各所の監視カメラで認識されていました。
現場付近に設置された何台ものカメラで、当時現場にいた数百・数千の人々の中から個人の足取りを特定する…
気の遠くなる、では済まされないほどの地道な捜査の賜物といたく感心しました。
そういえば確かに、電車内や駅、いろいろなお店・コンビニ、あらゆるところに「小さな球体」がたくさん存在していることに気づきます。
この話でも明らかなように、監視カメラの悪質な犯罪捜査や事件の未然防止への貢献度は絶大なものがありますが、同時に「自分の日常もカメラに監視されている」という当たり前の現実を改めて思い知らされます。
いえいえ、決してやましいところはないのですが、個人のプライバシーの観点で考え「人に見られている」事態を想定すると、あまり気分の良いものとは言えない部分もちょっとあります。
もしかして、駅のトイレや銭湯の脱衣所にまで、監視カメラは設置されているのでしょうか?
犯罪の温床になりうる場所と考えれば、あってもおかしくない気もします。
この頃は、ホテルに泊まる機会があると、ついつい客室内の天井・壁一面を見回すクセがついてしまいました(冗談抜きで、です)。
ITの世界でも、ユーザビリティとセキュリティのトレードオフは常に問題になります。
セキュリティを厳しくするためにアクセス制限を強めれば、その分使い勝手が悪くなる面があるわけで、犯罪防止のためならプライバシーは無視されてもいいのか?は極論にしても、両者のバランスをどこで確保するのか考える必要もあるのではないか…そう考えたりもします。