さえわたる 音楽・エンタメ日記

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「最〇端の駅」探訪その3~最西端

鉄道マニアとして「北」「南」の次に訪れたのが、日本最西端の駅への旅です。

 

日本列島の形からして、「南北」は「いかにも端っこ!」という感じがしてドラマチックですが、「東西」はちょっと地味かもしれません。

しかし、実際の景色は逆でした。

 

JR線に限って言うと、最西端は佐世保駅です。

長崎県内第二の都市の中心駅ですから、駅前はそれなりに賑やかですが、「さいはて」のイメージはあまり感じられません。

実はここ佐世保から松浦鉄道西九州線というローカル鉄道が出ており、鉄道としての最西端は、この路線上にあります。

 

1時間ほど揺られて到着した駅、その名は「たびら平戸口」。

1日の乗降者数が100人ほどの寂しい駅ですが、やはりここにも「南北」の時と同様「日本最西端の駅」の碑が建っていました。

駅自体は田平町にあるのですが、すぐ向かいに位置し鉄道の通じていない平戸島への玄関口にあるため、この駅名になったとのこと。

 

せっかくここまで来たのだからと、さらにバスに乗って平戸大橋を渡り、対岸の平戸島まで足を伸ばしました。

市の中心部には、私の大好きなお城「平戸城」があるほか、その昔オランダやポルトガルとの貿易拠点だった名残の教会や史料博物館などもあって、小さいながら魅力的なスポットでした。

 

帰りはバスで佐世保に戻りました。

市内にも観光名所はあるのでしょうが、ここでどうしても見ておきたかったのが、弓張岳からの展望。

九十九島」という名前はご存知の方も多いと思いますが、文字通り点在する島々が一望できる展望台が、駅からバスで30分ほどのところにあります。

ここからの夕景が素晴らしいということで、タイミングを見計らってバスで坂を上って現場へ。

幸い好天にも恵まれて、評判の日没風景に遭遇することが出来ました。

自分の語彙が乏しいのがなんとももどかしいですが、ただただ「美しい」の言葉しか出てこない、それは素晴らしい光景。

生涯で見た最も美しい日没の風景であることだけは間違いありません。