さえわたる 音楽・エンタメ日記

オリジナル作品紹介、歌の解説、ヴァイオリン演奏、言葉の使い方、エンタメニュース、旅行記などについて綴っています

「いただく」その2

某番組でのひと言。

「メールをいただいた方から〇名さまに、プレゼントを差し上げます」

ここは「いただいた」ではないのではないか?

 

会社でのメール。

「~についてご報告いただきますようお願い致します」

これも「いただき」ではないのではないか?

 

私の考える正しい使用法は、

「メールを下さった方~」

「ご報告下さいますよう~」

ではないか、と。

 

「いただく」の敬語表現を取って、動詞の「方向性」を考えれば、すっきり腑に落ちるような気がします。

 

「いただく」は「もらう」の敬語形。

「自分」が「相手」から「してもらう」行為に対して使う言葉。

これに対して「くださる」は「くれる」の敬語形。。

「相手」が「自分」に「してくれる」行為に対して使う言葉です。

 

なのに、反対の意味を持つ両者を使い分けせず、全て「いただく」と言っているので、会話も文章も「いただく」だらけになっている。

 

電車でのアナウンス。

新幹線での(録音)アナウンスでは、

「新幹線をご利用くださいまして、ありがとうございます」

と正しく流れますが、

車掌さんの生アナウンスでは、

「ご利用(ご乗車)いただきまして~」

になっているものが多いような気がします。

 

「通じればいいじゃん」と割り切るようにしてはいるのですが…