さえわたる 音楽・エンタメ日記

オリジナル作品紹介、歌の解説、ヴァイオリン演奏、言葉の使い方、エンタメニュース、旅行記などについて綴っています

活動終了のお知らせ。1年半お世話になりありがとうございました。

突然ですが、本日をもって当ブログ活動を終了することとしましたので、お知らせいたします。

 

2019年3月21日の開設以来、ちょうど1年半。

「毎日更新」で皆様に記事をお届けして来ました。

 

この間、自分なりに丁寧にブログと付き合って来ました。

拙文を読んで下さる方々には、精一杯誠実に対応して来たつもりです。

 

その結果、「ブログ中毒」状態になってしまった自分がいました。

 

ブログのために、寝不足でも早起きして真っ先にパソコンを立ち上げる。

起きている間、ずっとブログの動向が頭から離れない。

めったに灯ることのない、画面右上の「あなたへのお知らせ」に通知が届くのを、今か今かと待ちわびる。

何度閲覧しても伸びるはずのないアクセス数ページに、心を奪われ続ける。

 

「購読中のブログ」に24時間絶え間なく届く新着記事。

そのたびに、丁寧に読まなければとページをクリック。

パソコンから離れられない状態に。

パソコンを閉じてリビングで食事中も、テレビを見ている最中も、スマホで絶えずチェック。

 

「目を離しているうちに、どれだけ新着記事が届いているだろう?」

「読者の方に失礼があってはいけない!」

と、ブログの動きが気になるばかりでした。

 

「毎日更新」にこだわって自らを忙しくする必要がないことは、自分でも理解しています。

しかし、記事を執筆・投稿することには何のプレッシャーもないのです。

大きな時間的負担もありません。

 

むしろ自分の心を締め付けているのは、ほかならぬ「自らが生み出した記事への反応」の方でした。

頻度にかかわらず、ブログに接する限り、その評価が気になる状況は常に付きまといます。

 

アクセス数など気にせず、のんびり続ければ良い!

他の読者へのコメントなどに時間を割く必要はない!

そうした考え方もあることはわかっています。

しかし、読者との関わりなしにブログ活動を続けても、意味がありません。

 

ブログに「のめり込んだ」ために、犠牲になった活動が多数出てきました。

人生をもっと「長い目」で見た場合に、「こんな風に1日1日を過ごし続けていて良いのだろうか?」の問題意識が、どんどん心の中で広がっていきました。

 

たとえば・・・

「ライフワーク」である音楽制作に集中出来る時間が、十分に確保出来なくなってきました。

これまた同時に大きな生きがいである「乗り鉄旅行」も、ブログが気になって長く家を空けることが怖くなって、出来なくなっていました。

大好きな読書からも、最近は遠ざかっていました。

 

「ブログだけに人生の大事な時間をこんなにも長く費やすことは、賢明ではない」

と、どこかのタイミングで決断しなければならないと思いました。

それが、今です。

 

今年の4月、体調を崩して「毎日更新」が滞った時期が1回だけありました。

saewataru.hatenablog.com

 

いま改めて読み返すと、本日とまったく同じことを書いていることに気づきました。

 

今回は、活動「休止」ではなく「終了」です。

「新しい、有意義な人生を送って行かなければ!」

そのためには、ブログに1日中入りびたる生活からは脱却しなければ、との思いがあります。

 

密度の濃い1年半でした。

読者の皆様には、毎日駄文にお付き合いいただいたことに、心から感謝しております。

ありがとうございました。

「キャラがかぶっている」と感じる芸能人。男女別トップ3プラス「番外編」

芸能界では、何よりも「個性」が命。

好かれても嫌われても、唯一無二のキャラクターを発揮することが求められます。

 

毎年のように行われる「好きなタレント・嫌いなタレント」ランキング。

「好きなタレント」に選ばれる一方で、同時に「嫌いなタレント」にランクインしている人も多くいます。

昔「嫌いなタレント」だったのが、徐々に好感度アップするケースもあります。

 

要は「他人にはないユニークな存在感を放って、注目される」ことがポイントです。

 

ところが、多数のタレントが群雄割拠する中で、見た目だけに限らず、醸し出す雰囲気が似ている、いわゆる

「キャラがかぶっている」

芸能人も存在します。

 

当の本人や熱心なファンにとっては、「似ているとされるもう片方の相手」と一緒に扱われるのは面白くないかもしれません。

あくまで個人的な感覚で、男女別にトップ3プラス「番外編」をセレクトしてみました。

 

いずれも「ツーショット」の画像が見つかった・・・

その時点で、世間的に「似ている」と認知されているひとつの証拠かなとも思います。

 

女性編

 

池田美優みちょぱ)と木村有希ゆきぽよ

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いずれも、ファッション誌のモデル出身。

「ギャルタレント」のポジションに位置し、奔放な言動でバラエティー番組に引っ張りだこ状態となっています。

 

漢字のタレント名とユニークなひらがなの「愛称」双方が知られている点でも、共通しています。

 

壇蜜と橋本マナミ

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グラビアタレントとして脚光を浴びた。

しかも、グラビアとして「旬」と見られる10代後半から20代前半を大幅に過ぎてから注目を集めた点でも共通しています。

 

そこから「愛人キャラ」という新語が生まれた。

壇蜜は女優業、プラス地アタマの良さをうかがわせるラジオ番組MCとしても活躍。

橋本マナミは、結婚・出産後も「国民の愛人」を自称しており、良きコメンテーターでもあります。

 

小林麻耶田中みな実

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いずれも、肩書はフリーアナウンサーとなってはいます。

同じTBSアナウンサー出身の先輩・後輩。

もちろんアナウンス業もこなしてはいますが、タレントや写真集出版など別の分野で注目されている。

「ブリッ子キャラ」を演じているところも、共通していると見られるポイントです。

 

<番外編>

北斗晶ジャガー横田

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いずれも、元プロレスラーからタレントに転身。

キャラクター上「夫を支配」を演じている点も共通しています。

 

一方、北斗が闘病を克服後タレント業に順調に復帰しているのに比べ、ジャガーの露出度が最近低いように感じられたため、番外編としました。

 

ほかに

矢口真里ベッキー

鈴木奈々菊地亜美

磯野貴理子島崎和歌子

小島瑠璃子指原莉乃

渡辺直美柳原可奈子

個人的には、やや「う~ん、どうかなぁ?」のレベルです。

 

男性編

JOYとユージ

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JOYはイギリス人との、ユージはアメリカ人とのハーフ。

ともにファッションモデル出身で、タレントやMCに進出しています。

 

彼らは「似ている」ことを逆手にとって、それぞれのアピールポイントとしているところがあるようです。

 

中川大志福士蒼汰

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トシをとると、グループで活動するアイドルひとりひとりの名前が覚えられないどころか、顔の見分けもつかなくなりがちです。

 

俗に「イケメン若手俳優」グループに入れられることの多い二人。

個人的には、もちろん個々にしっかり名前を把握していますし、区別もついています。

しかしこうして並べられると、確かに顔立ちは「似て」います。

バラエティータレントではないので、それぞれ異なる役柄を演じており、「キャラかぶり」とはやや違うかもしれません。

 

 

ケンドーコバヤシ木村祐一

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お笑い界で、いずれも「アニキ分」のポジショニングを得ている二人です。

 

木村祐一は、むしろ「キム兄」の愛称の方が正式芸名と言っても良いほど。 

ケンドーコバヤシも、通称「ケンコバ」が完全に定着しており、フルネームで呼ぶ人はほとんどいません。

 

<番外編>

アキラ100%ととにかく明るい安村

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二人とも「ハダカ芸」という点で共通してはいますが、芸風までが一緒とは思えません。

見た目も似ていません。

それぞれに一時期ブームを呼びましたが、「服を着るとキャラが失われる」という点では共通しています。

 

その点、同じくハダカ芸の「おっぱっぴ~」から脱却した小島よしおは、サバイバル組に入れたのかと思われます。

 

ほかに考えられるのが、

ナイナイ岡村キングコング梶原

リリー・フランキー吉田鋼太郎

ユースケ・サンタマリア大泉洋

竹野内豊と大谷亮平

これらはそれぞれ独自のキャラがあるとして、「却下」しました。

 

俳優の世界では、ルックスや演じる役柄によって、「似ている二人」がもっとたくさんいそうな気がします。

【シンガーソングライター・さえわたるオリジナル作品 No.12 ひとり列車に乗ってあなたの待つ街まで~】「夜汽車」

オリジナル作品、12回目のタイトルは

「夜汽車」

です。

 

過去連載でも触れているように、楽曲作りには「詞先」「メロ先」の2パターンがあります。

  • 詞先:最初に歌詞があって、あとからメロディーを付ける
  • メロ先:最初にメロディーを作って、あとから歌詞をはめ込む

 

作詞パートナーがいて歌作りをする際、私自身の理想(希望)としては、先に自由にメロディーを作る方が正直やりやすいのですが、現実は7:3ぐらいで「詞先」=歌詞にメロディーを付ける形で出来上がっています。

これまでの音楽人生で、作詞家とたくさん付き合って来たので、歌詞を持ち込まれて曲付けを依頼されることは幸せだと思っています。

 

この歌は、作詞パートナーから依頼のあった「詞先」作品です。

これまでのレパートリーは、どちらかと言うと、

  • アップテンポよりスローテンポ
  • 明るい曲調より静かな(穏やかな・悲しい)曲調

に偏りがちでした。

 

そこで今回は、「前向きな明るさ」を意識しつつ、

「春の日差しの中、ときめきを抱きながら、愛する彼に会いに夜汽車に乗る主人公像」

を、「希望」を織り込んで描いてみました。

 

冒頭に入っているのは「ノイズ」ではなく、駅のプラットフォームの光景をイメージしたサウンドエフェクトです。

アレンジのリズムも、「走る夜汽車の疾走感」をイメージしてみました。

  

<歌詞>

教会の屋根越しに 青い海が見えたら

心の中でひとつ 汽笛を鳴らそう

流れゆく窓の外 春の花が咲いてる

心の中でひとつ 季節をめくろう

 

わがままは承知の旅ですから 振り返らない

今はただ愛する人の胸に 飛び込んで行く

ああ あなたの街まで あと30分

 

一枚の便箋を 強く抱きしめていた

心の中で父に 謝り続けた

滞る思い出が 滲みながら遠ざかり

夜汽車とともにひとつ 日付けを渡った

 

わがままは承知の旅ですもの 振り返らない

今はただ自分の思う通り 生きて行きます

ああ あなたの街まで あと15分

 

わがままは承知の旅ですから 振り返らない

今はただ愛する人の胸に 飛び込んで行く

ああ あなたの街まで あと15分

 

ああ 私の街まで もう15分

 

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収載作品リストです。
よろしければ、チャンネル登録お願いします。

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【懐かしい歌No.99 エキゾティックなムードが輝くナンバー】「シスター」ポルノグラフィティ(2004)

デビューが1999年の彼らを、連載「No.99」として取り上げる…

「偶然」ではありません!

 

ポルノグラフィティ

誰もが彼らの存在を知る今だからこそ、ユニット名もごく自然に受け入れています。

 

しかし、その名を最初に聞いた時…

目立たなければならないことは、よくわかる。

しかし、通常の会話では卑猥な言葉として避けられがちな用語が、ユニット名に堂々と使われている・・・

そのインパクトの大きさに度肝を抜かれたものでした。

 

彼らをテレビで最初に見たのは、石橋貴明中居正広がMCを務めていたTBS系の歌番組「うたばん」でした。

デビューしたての頃、「ブレイク前のバンド」としていくつか紹介されたグループの中のひとつに、彼らの姿がありました。

 

そこで歌われたのが、デビュー曲となる「アポロ」でした。

「♬僕らが生まれてくる ずっとずっと前からもう アポロ11号は 月へ行ったというのに」

高音ヴォーカル、かつ超ハイスピードのテンポでの曲の展開。

バンド名に負けない、インパクトのあるタイトル。

詞の世界にも、それまでの「はやり歌」には見られなかった斬新さが、そこにはありました。

 

そしてめでたく、デビュー曲は大きなヒットにつながりました。

しかし、正直最初の印象は「キワモノ」「一発屋」のイメージの方がむしろ強かった。

2作目のヒトリノ夜のセールスはあまり振るわず、やはりそうなのか、と。

 

ヒットを続けるのは難しいのか、と思いきや…

 

次に出されたミュージック・アワーのヒットで、再び息を吹き返します。

そして、4作目のサウダージから、「サボテン」「アゲハ蝶」と3作連続で見事1位を獲得。

その後も、押しも押されもせぬ一流バンドとして認知され、20年以上第一線で活躍しています。

 

代表作となったこれらの曲に共通する特徴は、とにかく「歌詞の文字数が多いこと」

細かい音符に乗せてたくさんの言葉を歌う構成になっているので、まさに息をつくヒマもない忙しさです。

そして、日本の歌でありながらアレンジに民族楽器を使ったり、独特なリズムアレンジを施したり、どこかしらエキゾチックな香りを漂わせているのも、彼らの作品の大きな特徴でした。

 

デビューから6年目に発売された15枚目のシングル、タイトルは

「シスター」。

やはり同じく、ちょっと日本離れした中近東風の雰囲気を残しつつ、ミディアムテンポで歌い上げられています。

 

東の海に舟を浮かべて 誰より早く朝を迎えに

風が便りを運ぶと言うなら 僕に宛てた風は吹いていない

あなたのために祈る事なら 今の僕にも許されるでしょう

流れ流れて漂う先で 懐かしい日々を思い出してる

悲しみが友の様に 語りかけてくる

永遠に寄りそって 僕らは生きていく

数えきれない人の涙で 夜明け前の海は今日も蒼い

 

海の風景と、遠く離れた「あなた」への切ない思いが、独特な世界観を持つ詞の中で美しく融和しています。

「祈り」の気持ちが、タイトルに反映されているのでしょう。

 

決して派手な印象はない楽曲ですが、サウダージ「アゲハ蝶」に負けず劣らずの名曲だと思っています。

 

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「間違いだらけの」と言われるとドキッとする健康法~ウォーキング・筋トレ・ラジオ体操・早寝早起き・半身浴・「カラダに良い」食物全般

テレビで取り上げられない日はないほどよく見かけるワードとして、「健康」があります。

それ自体を番組名に冠したレギュラー番組もありますし、バラエティーの中のワンコーナーとしても定着している感があります。

 

「健康」は、人生永遠のテーマ。

「グルメ」と並んで、話題が尽きることはないのでしょう。

 

そこでは、さまざまな「健康法」が紹介されます。

「ダイエット」とセットにして語られることも多いです。

 

具体的な種類はキリがありませんが、思いつくままに挙げると…

  • 睡眠
  • 運動:ウォーキング・体操・筋トレ・スイミングなど
  • 足裏マッサージ
  • 呼吸法
  • 入浴:時間・半身浴
  • アロマテラピー
  • 栄養管理:食事回数・量・カロリーコントロール
  • 飲酒管理

 

皆さんは、「健康保持」のために何か積極的に取り組んでいらっしゃることはありますか?

 

中でも「運動」と「食」に関するものが、一番のキーワードになりそうです。

イメージ的にも納得できます。

 

それらが

「名医の教える〇〇法」

「毎日〇〇分継続で、見違える効果」

などの宣伝文句とともに紹介されるのですが、それと並んでよく耳にするのが

「間違いだらけの〇〇」

という表現です。

 

 

視聴者の気を引くためのキャッチコピーなのでしょうが…

「これまで良いとされていた健康法は実は『間違い』で、実際はこうした方が良い」

と断言されると、一瞬ドキッとする。

たとえ自分がその健康法を実践していなかったとしても、それが良いと信じて続けて来たことを根本から否定されたような気分にさせられます。

 

 

具体的にいくつか挙げてみると・・・ 

ウォーキング

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身体にそれほど大きな負担もなく、習慣づけさえすれば気軽に続けられそう。

ジョギングよりハードルが低くて、やりやすそう。

健康的で効果的なイメージがあります。

 

しかし、年代によって、また個人個人で、適切なウォーキング時間や時間帯には違いがある。

「過ぎたるは猶及ばざるが如し」。

ちょっと考えれば当然のことです。

 

筋トレ

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真っ先に気になる部位として思い浮かぶのは、腹筋。

より積極的には胸・腕・脚などが挙げられます。

 

ただし、これらは「健康法」もさることながら「見た目」の要素も大。

「真に健康的な長寿を目指すなら、スクワットの方が効果的」と言われたりもします。

これも個人差大いにあり、と思います。

 

ラジオ体操

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最もお手軽な運動メニューとして、広く行われているラジオ体操。

学校や公園、また職場で実施されていることもあります。

小学校の夏休みの「課題」にもあったように、ラジオ体操と言えば「早朝」がつきものです。

 

しかしそれよりも、1日のうちで体温が最も高くなる夕刻の時間帯に行った方が効果的、とする説もあります。

また「ラジオ体操のように反動をつけた動きは、かえって筋肉を傷める可能性がある」との主張もあります。

 

早寝・早起き

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健康法の代名詞と言われる「早寝・早起き」。

子どもであればそれがベストなのでしょうが、仕事をもてばそれがままならなくなるのは必然。

また、トシを重ねてくると「長時間眠ること」自体が出来なくなってくる。

同時に「長時間眠る必要」もなくなってくるのです。

 

若い頃は8時間睡眠がベストであっても、高齢世代では6時間で健康維持には十分だったりする。

あまり早寝をして、6時間睡眠で「深夜・未明の時間帯」に目覚めてしまうのは逆効果になるとも言われます。

 

半身浴

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これもブームを呼んだ入浴健康法です。

「半身だけ湯に浸かれば、身体が芯から温まって良い」とされる半身浴ですが、客観的な立証データはない、とも言われます。

「熱い湯に半身浸かるよりは、ぬるめの湯で一定時間全身浴をする方が血行促進効果がある」とも言われています。

 

 

代表的な「運動メニュー」だけを挙げましたが、「食」に至っては、もっと数限りない種類になるでしょう。

「〇〇を食べるとカラダに良い」

のPR文句は、数限りなくあります。

それらのモノを全部食することは、不可能です。

 

いろいろな学説や考え方があるのは、自然なことです。

ただし、それを一様に

「今までのものは間違い」と否定するから、ドキッとするのです。

 

どれも「個人差」があるのです。

また同じ個人であっても、その日のコンディション次第で状況は変わってきます。

もちろん、年齢によっても違います。

 

自分に合ったメニューだけを、主体的に選べば良いことです。 

コンビニにトイレを借りるだけで入店したら、モノを買う?買わない?

 

街を歩いていて、不意にトイレに行きたくなった時、どうするか?

小さく、かつ一時的かもしれませんが、「深刻な問題」でもあります。

 

まずは、電車に乗っている場合。

「降りた駅」が一番確実です。

日常生活で使う駅であれば、ほぼ間違いなくトイレが設置されています。

 

ただし、ほとんどの駅のトイレは改札内にあります。

もし駅の近くにいたとしても、トイレを使うためだけに駅を使うことは普通ありません。

「どうしても」となれば、入場料(初乗り運賃分)を払って…もあり得なくはありませんが、少なくともそういう目的で駅構内に入った記憶はありません。

 

次に考えるのが、デパートやショッピングモールなどの「商業施設」。

そこそこ大規模であれば、「にわか客」に成りすまして駆け込むことは出来ます。

ただ、本当に「街中」にいないと、そうしたお店自体がないのでダメです。

 

少し街外れには、ちょっとした広場にベンチの2つ3つ置いてあるような「公園」を見かけることがあります。

しかし、それほど土地勘のない場所で、たまたまそうした「トイレのある公園」に遭遇することは、商業施設よりレアケースです。

さらに、「マップ」で調べて仮に近くで見つかったとしても、そこは基本的に「屋外」。

「清潔感」という意味では、使用するのにかなりの覚悟が要ります。

切羽詰まっていれば、そんな悠長なことは言っていられないのですが…。

 

こうして考えた場合、

「コンビニ」の存在は実に身近でありがたいものです。

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ここで前提として、「コンビニにトイレが設置されているか?」ですが…

 

自宅から最も近いコンビニには設置されています。

ただし、同じチェーン店でも場所によって違うようです。

入口前に「当店はトイレを設置しておりません」の貼り紙がしてあるところも、見ることがあります。

 

詳しいデータがあるわけではありませんが、設置していると仮定して、問題は

「トイレを借りるだけ借りて、何も買わずに出ることが出来るか?」

です。

 

皆さんは、どうお感じになりますか?

 

もちろん、物理的に「入店⇒トイレ直行⇒何も買わずに即退店」は可能です。

要は、その「度胸」(?)があるかどうか、の問題です。

 

これはお店の構造によって違うでしょうが、レジからすぐ見通せるところにトイレがある場合が多い気がします。

そもそも、コンビニのお店自体どこもそれほど大きいわけではないので、レジの店員は、店にいる客の動きを全部見渡せているはずです。

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トイレは当然ながら、「使う」ために作られているモノ。

しかし、それは本来「買い物客」のためです。

 

これは、

「トイレを使うなら、その店の客になる」。

すなわち、「何かモノを買ってこそ」がマナーなのか?

そこまで気にする必要はなく、「切迫していて、たまたま見つけたから入った」と割り切ってしまってもOKなのか?

 

さらに考えてみたのが、

「店側にとってのトイレの維持コスト」です。

ある調査によると・・・

トイレットペーパーその他の消耗品や光熱費、清掃のための人件費等のコストを、利用客数で割ると(計算の詳細は割愛して)、

「ひとり1回当たり約6円」との試算結果が出たそうです。

 

100円ぐらいのガムか安いお菓子1個買えば、お店の儲けは10円ぐらいにはなるかもしれない。

今すぐに欲しいものはなくても、やはり「何か買って、堂々と客になって使うべきかなぁ」と思ってしまいます。

 

ちなみに都区内では、

東京駅・秋葉原駅池袋駅に「有料トイレ」があります。

利用料金は、どこも100円。

やはり、そのくらいの価格が「相場」なのでしょう。

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もちろん、買わなかったからと言って、店員から直接咎められるわけではないでしょう。

ひとえに自らの「良心」の問題です。

 

「あの逼迫感」が目の前で解消すると思えば、コンビニで100円程度の買い物は決して高くはないかな?とも思います。

【懐かしい歌No.98 現・女優のアイドルデビュー曲】「卒業」斉藤由貴(1985)

「はやり歌」の世界で、季節の風物詩として取り上げられる題材のトップ3が

「桜」「卒業」「クリスマス」です。

 

このうち「桜」と「クリスマス」に関しては、すでにスタンダードナンバーとしていくつもの曲があふれているところへ、今でも毎年のように新曲が追加されて、一種の飽和状態にも見えます。

 

「卒業」をタイトルにした歌は、最近こそやや影をひそめた感がありますが、70年代以来、楽曲が多く発表されました。

 

1975年、ユーミンが荒井姓だった頃の「卒業写真」。

1976年、「わたしの彼は左きき」でアイドルの一時代を築いた麻丘めぐみが「卒業」をリリース。

1979年、倉田まり子のデビュー曲は「グラデュエーション」。

1998年、Speedの代表作のひとつに「My Graduation」。

2004年、「Secret Base~君がくれたもの」がヒットした4人組ガールズバンド、ZONEの楽曲にも「卒業」があります。

 

中でも1985年には、ほぼ同じ時期に「卒業」ソングが3曲ヒットしていました。

尾崎豊「卒業」。

菊池桃子「卒業~Graduation」

そして、本日取り上げた

斉藤由貴のデビュー曲となる「卒業」です。

 

尾崎版「卒業」は、歌詞が「支配からの卒業」で締めくくられているように、青年期の反抗をテーマにしたメッセージソング的な色彩が強く歌われました。

菊池版「卒業」は、すでに卒業してしまった4月になってから卒業写真のアルバムをめくる「思い出ストーリー」でした。

 

当時これだけの「卒業ソング」が世に出ている中で、あえて同じオーソドックスなタイトルで、しかもデビュー曲に起用するには、制作陣にかなりの勇気と自信がないと出来ません。

しかし、斉藤由貴の「卒業」には、そんなハンディをものともしないクォリティーの高さが随所に見てとれます。

 

歌詞には、卒業式1日だけでなく、「彼氏」との在学中のエピソードや思い出を丁寧に振り返ったあとで、旅立ちの当日を迎える微妙な心情が綴られています。

ひとつの「短編小説」のような「物語」があります。

 

楽曲の構成は、大まかにはAメローAメローBメロのシンプルなものですが、「物語」を完成させるため、ワンコーラスのうちAメロがアンバランスに近いほど「長い」のが特徴です。

16分音符でたくさんの言葉が詰め込まれているのも、ひとえに「文字数の多さ」からです。

「いつメロディーが展開するのか?」とやや苛立ったところで、

 

(1番)

卒業式で泣かないと 

冷たい人と言われそう

でももっと 悲しい瞬間に

涙はとって おきたいの

 

(2番)

卒業しても 友だちね

それは嘘ではないけれど

でも過ぎる 季節に流されて

会えないことも 知っている

 

サビで、ようやく主人公の言いたかったホンネのメッセージが現れます。

 

同じ時期に松田聖子のヒットソングの作詞の多くを手がけて来た作詞家:松本隆の言葉選びのセンスは、この「卒業」でも如何なく発揮されています。

そして、史上最も売れた作曲家:筒美京平も、たくさんの言葉を華麗にメロディーに乗せて、随所に印象的なフレーズを散りばめています。

 

ゴールデンコンビの手による、まさに「名作」です。

 

斉藤由貴自身も、短命のアイドルに終わらず、女優としての活動歴の方がずっと長くなりました。

「歌手がダメになったから、女優に転身」パターンがすべてうまくいくほど、芸能界は甘くない世界。

堂々たる存在感だと思います。

 

www.youtube.com

 

【子役出身俳優】子ども時代も、大人になってからも活躍している俳優たち

芸能界には「子役」というポジションがあります。

 

幼稚園・小学校低学年の頃から劇団に所属し、オーディションで映画やドラマに抜擢されるのが一般的です。

もちろん、子どもと言えども高い演技力が求められ、デビューするにはハードな関門が待ち受けていることは間違いありません。

 

そんな彼ら。

「幼い」というだけで実力以上に評価され、あるいはそのイメージが強く残り過ぎて、「俳優としてうまく大人になれない」ケースがよくあります。

 「子役出身者は、大人になると活躍出来ない」

ジンクスがあると言われる所以です。

 

「現在活躍中の俳優が、実は子役経験者だった」ケースは、意外に多いです。

しかし彼らは、「子役時代に大活躍」していたわけではなく、大人になって注目されてから過去のキャリアが知られたパターンです。

 

ここでは、

「子役として話題を集め、かつ大人になってからも引き続き活躍している」

と言える俳優の一部を挙げてみました。

 

この「大人」の線引きが、実は難しいところ。

「子役」のイメージが強く付くと、10代後半になればもう「立派な大人」扱いです。

そこから、20代・30代と「本当の大人の俳優」であり続けられるのかどうか・・・

 

現在、その「線上」にいると思われるのが、次のような俳優たちです。

 

芦田愛菜

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5歳でデビューし、翌年のドラマ「Mother」での名演技が話題に。

さらに翌年は、ドラマ「マルモのおきて」でユニット「薫と友樹、たまにムック。」を組み、ドラマ主題歌「マル・マル・モリ・モリ!」を発表して大ヒットしました。

 

中学受験のため、一時活動を抑制し学業に専念。

その「インターバル」を、子役からのイメージチェンジにうまく活用した感があります。

現時点で女優だけでなく、CMやバラエティーのMCなどもこなしていますから、このまま「才女女優」として、大人への階段を順調に上って行きそうな気配です。

 

鈴木福

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その「薫と友樹、たまにムック。」のパートナーだった鈴木福

幼い頃は、その年齢だけで「カワイイ」とされた少年でした。

現在も、その面影を強く残しています。

 

ただ、10代後半以降になると、俗に言われる「イケメン俳優」との競争が激しくなってきます。

彼の持ち味である素朴なイメージを、独自路線で20代以降も生かすことが出来るのかどうか・・・

試練です。

 

加藤清史郎

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鈴木福同様、幼い頃に「こども店長」で一世を風靡した加藤清史郎。

「現在超イケメンに成長!」

「海外に留学した」

等の話題が時々流れてきますが、子役の頃に比べて映画やドラマでの露出は減少している印象があります。

 

 

一方、

「子ども時代も話題になり、大人になってからも『順調に』活躍している」俳優・タレント

として注目している人々。

 

柳楽優弥

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映画「誰も知らない」カンヌ映画祭、最優秀主演男優賞を史上最年少で受賞し、一躍時の人に。

しかし、少年役だけで終わることなく、もはや中堅どころに近いポジションを確立しています。

 

神木隆之介

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2歳でCMデビュー、6歳でドラマデビュー。

すでに芸歴25年を超える「ベテラン俳優」として、「子役」のイメージを完全に脱却して第一線で活躍しています。

 

伊藤淳史

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とんねるずの「チビノリダー」として一躍話題に。

小さい頃は、コミカルなイメージ。

そして現在は、渋い役どころをもこなす、独自な存在感を持つ名俳優に成長しています。

 

内山信二

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小学生時代、「あっぱれさんま大先生」の生徒役としてブレイク。

今も「デブタレ」の代表格のひとりとして、バラエティーや情報番組のコメンテーターとして幅広くメディアに露出しています。

もともと「イケメン枠」でなかったのが、タレント生命長続きの秘密かもしれません。

 

 

そして、

「子役出身」ツートップ

と個人的に思うのが・・・

 

宮沢りえ

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小学生でモデルデビュー。

CM「三井のリハウス」での初代リハウスガール・白鳥麗子役でブレイクして以来、「紅白」歌手のキャリアも持ち、途切れなく活躍し続けています。

もはやプロフィールを語る必要もない・・・

「大物女優」の風格も漂わせる存在です。

 

坂上忍

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2歳にして劇団入りし、「天才子役」と呼ばれた彼。

途中ロック歌手などを経て、現在は俳優というより「冠番組・帯番組」を持つMC・コメンテーターとしての知名度が高い「超売れっ子タレント」です。

 

時々「毒舌」「辛口」などの形容詞がつきますが、「映画監督・演出家・司会者・エッセイスト」など多数の肩書を持つその活躍ぶりは否定できません。

 

このほか、

「天才子役の男女代表」

として外せないのが、この2人。

 

えなりかずき

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橋田作品「渡る世間は鬼ばかり」の申し子とも言えるえなりかずき

かなり大きくなるまで出演しましたが、それ以外のイメージが浮かんで来ません。

「現在も活躍中」と言い切れるのかどうか・・・

 

安達祐実

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現在も「奇跡の再ブレイク」などと称され、さまざまな話題を呼んではいます。

しかし、テレビで見かけることはあまりありません。

ドラマ「家なき子」での

「同情するなら金おくれ!」

のイメージが強烈過ぎた感があります。

 

歌手も同様ですが、

「最初に付いたイメージ」からの脱却・飛躍は難しい

と、改めて実感します。

まったく同じ名称の市名や区名が全国にこんなにある。表記は違うが同じ読み方の市名も

昨年、日本人の苗字の多様性についての記事を載せました。

saewataru.hatenablog.com

 

苗字は、出身地と深く関連していると言われます。

 

地名にも同じような特徴があるのでは?

すなわち、地名も実に多種多様なのではないか?と思うことがあります。

 

その一方で、逆に

「同じ名称」の地名が市・区レベルでたくさん存在しています。

漢字や読み方までまったく同じであるもの、表記は違っても(漢字とひらがな、のように)同じ読み方をするもの。

 

きっかけは、東京特別区および各政令指定都市にある「区名」でした。

たとえば・・・

東京23区には「北区」がありますが、そういえば大阪市にも「北区」があった。

そういえば、札幌や名古屋にも!

 

政令指定都市に「昇格」する際、「市」の中に「区」が出来ます。

その際、区の名前に「東西南北」や「中央」を付ける…

なんとも安易なネーミング発想です。

かつ、全国にたくさん同じ地名が出来てしまってややこしいなぁと思うのですが、現実にあります。

 

もちろん現在は、7ケタの郵便番号を正しく書きさえすれば、住所の地名表示がなくても番地だけで郵便物が届く時代。

混乱が起こることはそれほどないのでしょうが…

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東西南北の同一区名

中央区

東京都特別区、 札幌市 、さいたま市千葉市相模原市新潟市 、神戸市、大阪市 、福岡市 、熊本市

<中区>

横浜市浜松市名古屋市堺市広島市岡山市

<東区>

札幌市 、新潟市浜松市名古屋市堺市広島市岡山市 、福岡市 、熊本市

<西区>

札幌市 、さいたま市横浜市新潟市浜松市名古屋市大阪市堺市 、神戸市 、広島市 、福岡市 、熊本市

<南区>

札幌市 、さいたま市横浜市相模原市新潟市浜松市名古屋市京都市堺市広島市岡山市 、福岡市 、熊本市

<北区>

東京都特別区 、札幌市 、さいたま市新潟市浜松市名古屋市京都市大阪市堺市 、神戸市 、岡山市熊本市

 

特に「南区」「北区」は、全国にあふれています。 

札幌や名古屋のように「東西南北」すべて揃えている市と、どこか1つ2つ欠けている市があるのが、ちょっと興味深いです。

 

方角以外の同一区名

<港区>

東京都特別区名古屋市大阪市

緑区

さいたま市千葉市横浜市相模原市名古屋市

青葉区

仙台市横浜市

鶴見区

横浜市大阪市

泉区

仙台市横浜市

 

「緑」や「青葉」は、イメージ先行型のネーミングに思えます。

仙台市泉区は、もともと存在していた泉市を合併したので、仕方ないかな、と。

 

<全国の政令指定都市=「区」のある市>

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まったく同じ名称の市名

府中市

東京都、広島県

伊達市

北海道、福島県

 

漢字は異なるが、読み方が同一の市名

<いずみ市>

大阪府和泉市 、鹿児島県出水市

<かしま市>

佐賀県鹿島市茨城県鹿嶋市

<こうなん市>

愛知県江南市高知県香南市

<こが市>

茨城県古河市、福岡県古賀市

<さかい市>

大阪府堺市福井県坂井市

さくら市

千葉県佐倉市 、栃木県さくら市

<つしま市>

愛知県津島市長崎県対馬市

<ほくと市>

北海道北斗市山梨県北杜市

みよし市

愛知県みよし市広島県三次市徳島県三好市

<やまがた市>

山形県山形市岐阜県山県市

 

漢字が異なりますし、それぞれ歴史に根差した地名があるのでしょう。

ただ、「平成の大合併」で誕生した市の場合。

新しい市名を決める時に、既存の市名を意識しなかったのか?と思うケースもあります。

栃木県の「さくら市」は、すぐ近くの千葉にすでに「佐倉市」があったのに、(漢字・ひらがなの使い分けはしているにしても)なぜ同じ市名を採用したのか、疑問です。

 

「冠」をつけて同一市名を回避

<むらやま市>

山形県村山市 ⇒東京都村山市、東京都武蔵村山市

<くるめ市>

福岡県久留米市 ⇒東京都久留米市

ひろしま市>

広島県広島市 ⇒北海道広島市

<せんだい市>

宮城県仙台市 ⇒鹿児島県薩摩川内市(もとは川内市

 

同様に、鉄道の「駅名」にも「まったく同じ」「ほとんど同じ」が多数。

市・区名よりはるかにたくさんありそうです。

 

【シンガーソングライター・さえわたるオリジナル作品 No.11 季節が巡っても君は還って来ない】「冬から冬への挽歌」

オリジナル作品の連載、11回目。


本日のタイトルは

「冬から冬への挽歌」

です。

 

「君を失った悲しさ」を、季節の移ろいになぞらえた歌った歌です。

 

人に慰めてもらってもなかなか癒えるものではない。

それでも季節は、確実にその彩を変えていく。

今は冬。

手のひらに降る雪よりも、心が冷え切っている主人公。

 

さまざまな生命が芽生える

日焼けした肩をそっと抱きしめた

収穫のも、果実は憂い色。

そして再び「あの冬」が訪れる。

 

そして今も、君への気持ちは変わることはない・・・

 

<歌詞>

人はみな慰め顔で 時がいつか癒してくれると

君を失った悲しみを 気遣ってくれるけれど

友だちとおしゃべりしてて 少し帰り遅くなるなんて

今にきっと電話があるさ それだけのことなんだろう

 

今は冬 すべて冬

手のひらに受ける 雪の方が

今は冬 すべて冬

心よりも 温かい

 

アルバムはまだ開けない そこは君の笑顔ばかりだし

本棚の真紅の背表紙を ぼんやりとただ見ている

沈まない夕陽の赤や 枯れることのない花のそばで

いつもいつも微笑んでいる 君になど会いたくない

 

そして春 そっと春

命あるものの 芽吹く気配

そして春 そっと春

悲しいほど 甘やかに

 

そして夏 光る夏

風もしみるほど 火照る肩を

そして夏 光る夏

そっと抱いた 遠い海

 

そして秋 まして秋

寂しさの果実 胸にたわわ

そして秋 まして秋

憂い色も 深くなる

 

やがて冬 めぐる冬

今も君を 愛してる 

 

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収載作品リストです。
よろしければ、チャンネル登録お願いします。

 

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【懐かしい歌No.97 モ~ニングモ~ニングが印象的に耳に残る】「きみの朝」岸田智史(1979)

今でも、テレビでさわやかな朝の場面をオンエアする時に、サビの

「♬モーニング モーニング きみの朝だよ~」

の部分がオンエアされることのあるこの歌。

 

「ナニナニと言えばダレダレ」

のキーワードやキャッチフレーズを持っていると、当事者にとっては大きな強みになります。

 

1976年に歌手デビュー。

1979年には俳優としてもデビューし、そのドラマの挿入歌として起用された8枚目のシングル

「きみの朝」

オリコン最高位1位を獲得。

大ヒットとなります。

 

もともとのタイトルは「モーニング」だったとか。

もしもそのままだったら、これほど話題になったかどうか…

「きみの」を入れただけで、格段にインパクトが出ます。

タイトルは、本当に重要です。

 

本業は歌手ながら、TBSの伝説的ドラマに2本出演しているのも大きな実績です。

ひとつは、武田鉄矢の俳優としての「ライフワーク」とも言える「3年B組金八先生」シリーズの一環として、「1年B組新八先生」の主人公を務めたこと。

そしてもうひとつは、「渡鬼」こと渡る世間は鬼ばかりへの出演です。

 

歌手としての初期の作品は、デビュー曲の「蒼い旅」や次作の「黄昏」に典型的に見られるように、暗く悲しいムードの曲調が多かったのですが、この曲では一転、小鳥のさえずりが聞こえてきそうな「朝」のさわやかさをモチーフに制作されています。

 

基本的には「シンガーソングライター」として、作詞・作曲の双方を担当していますが、時に作詞だけ別の作家に依頼するケースもありました。

この曲も、冒頭クレジットに見られるように、作詞は岡本おさみ(森進一「襟裳岬」の作詞で知られる)によるものです。

 

ステージバージョンなので、オリジナルのシングルでのアレンジとは多少異なっていますが、イメージはおおむね一緒です。

楽曲としての特徴を大きく4点挙げれば…

 

ひとつ。

サビはひたすら「朝」を連呼し、覚えやすいフレーズを作っている。

Aメロ・Bメロの歌詞の部分で、ストーリー上訴えたいことは語り尽くし、ワンコーラスの結びは「モーニング」「朝」をひたすら繰り返し、それが聴く者の耳に効果的に残ります。

 

ふたつ。

中間部でいったん長調から短調に転調し、冒頭の明るくさわやかなムードがいったん壊れる。

ちょっとした「混沌」を作った後、サビで再び長調に戻って「解放」され、印象的なメロディーを配する。

作曲上の優れたテクニックです。

 

みっつ。

ステージでも本人がギター片手に歌っているように、アコースティックなサウンドを主軸に(使われているのは、ピアノ・ストリングス・ベース・ドラムなど最低限の楽器)アレンジが編成されており、ヴォーカルが際立って響きます。

フォークソング」の流れを受けた、この時代の曲の特徴かもしれません。

 

よっつ。

通常J-POPは「ツーハーフ」と言って、1番・2番のあとはサビだけを繰り返す、つまりワンコーラスの「半分」だけを付けたすパターンが一般的ですが、この歌の場合は、3番までしっかりあります。

さらにラストの3番では、サビの「モーニング~」が多く繰り返されています。

 

なにげないバラードナンバーのようですが、ウラではさまざまな細かい工夫が施されています。

「昔よく歌ったなぁ~」と、懐かしさが蘇る曲です。

 

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「住みたい街ランキング」の不思議。基準は「駅」単位。だとしたら上位の街は本当に「住める」のか?

「住みたい街ランキング」。

マスメディアでも、よく取り上げられるワードです。

 

住宅・不動産会社「SUUMO」が発表した関東版「総合ランキング」によると、

 

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1位から10位までは、以下の名前が挙がっています。

(近畿版・中京版など、ほかのエリアのランキングもあるのだと思います)

 

1位:横浜  (神奈川)
2位:恵比寿
3位:吉祥寺 
4位:大宮  (埼玉)
5位:目黒 
6位:品川 
7位:新宿
8位:池袋 
9位:中目黒
10位:浦和 (埼玉)

 

「関東版」といえば対象は1都6県あるはずなのですが、10位までのうち7つは東京都内。

神奈川が1つ、埼玉が2つ。

ほかの県の街はランクインしていません。

 

このランキングには「関東版」のほかに「各都県別」もあります。

 

「東京都版」に限ってランキングを見ると、

1位:吉祥寺 (総合3位、以下同様)
2位:恵比寿(2位)
3位:池袋  (8位)
4位:目黒  (5位)
5位:品川  (6位)

6位:中野  (圏外)
7位:新宿  (7位)
8位:立川  (圏外)
9位:荻窪 (圏外)
10位:中目黒 (9位)

 

都内限定だと、「総合ランキング」と若干順位が入れ替わります。

 

「総合ランキング」のサンプルは、回答者の住所は不問。

これに対して、「各都県別」の方は、そこの在住者が対象となっています。

 

ですから、 

東京版のランキングと言えば、「東京都民」が選んだ「都内で住みたい街」ということになります。

都内在住者が選ぶランキングなので、より生活密着型の現実的なランキングと言えるのかもしれません。

 

と言いつつ、ランキングはあくまで

「住みたい」

という、いわば「あこがれ」

 

名前が挙がるくらいですから、出かけたことぐらいはあるかもしれない。

しかし、実際に生活した実感ではない。

ですから、その選考基準は「イメージ先行型」になりがちです。

 

総合ランキングでトップ3に入った街の選考理由を見ると、

横浜

  • 交通のアクセスの良さ
  • 買い物の便利さ
  • オシャレ
  • 洗練されている
  • 歴史を感じる

恵比寿

  • オシャレ
  • 洗練されている
  • 落ち着いている
  • 飲食店が多い

吉祥寺

  • 街と緑のバランスがいい
  • オシャレ
  • 交通利便性が良い

具体的な基準があまり見当たらない感じがします。

 

共通して「オシャレ」という言葉が入っています。 

そもそも「イメージ調査」なので、「オシャレ」とひと口で言われてもピンと来にくいところがありますが、それはある程度納得するとして…

 

ここで私が注目したいのは、

この調査での「住みたい街」とは「駅単位」を指す

という点です。

 

街のシンボルと言えば、やはり鉄道の「駅」です。

確かに、駅を中心に街並みが広がるケースが通常です。

 

この観点で改めてランキングを見てみると、

「実際に人が近隣に住めるとは思えない駅」が数多く入っている

ことに気づきます。

 

たとえば、

総合1位の横浜を「駅」として考えた場合。

 

横浜駅と言えば、通勤・通学客のターミナル駅

プラス商業施設の集積地。

 

決して「住む」のに適した場所とは思えません。

東京だったら、「東京駅近辺に住む」と言っているのと似ています。

駅近で住む物件を探すこと自体、現実的ではありません。

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そもそも、「横浜駅」と答えてしまっている時点で、「大ざっぱ」過ぎます。

 

近畿圏で「住みたい街」を訊かれて「大阪駅」と言っているのと同じです。

大阪府内には、さまざまな顔を持つたくさんの市、街や駅があるというのに・・・

 

選考理由の「オシャレ」「洗練された」とは、具体的に何なのでしょうか?

 

おそらく、実際に「住む」というよりは、「観光スポット」としてのイメージから挙げられているように思えます。

その観点において、横浜市内で具体的に「街」の単位でエリアを言うなら、ベイサイドのみなとみらい駅馬車道駅」「元町・中華街駅あたりが該当しそうです。

しかしそれでは、駅名を言われても全国レベルではピンと来ない!

 

「市内の繁華街のイメージが好き」ということであれば、該当しそうな駅として関内駅伊勢佐木長者町駅」などがあります。

 

あるいは、本当に「住む」ことを考え、横浜市内を通る東急・田園都市線沿線の、まさに「オシャレ」な住宅地の風景を連想してのことかもしれません。

だとしたらそれは「横浜駅」ではなく、たまプラーザ駅青葉台駅といった駅名になるはず。

観光スポットの駅以上に、それではあまりに知名度が低くなってしまいます。

 

そうしたさまざまなイメージをすべてひっくるめて

「1位:横浜(駅)」

と呼んでしまっている気がします。

「細分化」されていないのですから、1位になるはずです。

 

saewataru.hatenablog.com

 

2位の恵比寿も、都心・副都心からはやや外れているものの、「商業施設」の街。

住むにしても、マンションならば近隣にあるのでしょうが、一戸建ての住宅が集まっているような、いわゆる「住める街」ではありません。

 

3位の吉祥寺になって、ようやく真の住宅地=「住む環境の整っている街」かな?という印象になります。

 

「池袋」や「新宿」のような「大都会」の真ん中は、街の事情を知っている人から見れば、そこは仕事や買い物に「出かける」場所であって、「住みたい」とは言えないのではないか?

ということで、ランキング上位には入っていないものと思います。

また「イメージ」だけで選ぶのであれば、渋谷・六本木・青山・麻布十番といった「オシャレ」とされる街がまったく入っていないのが、個人的には不思議です。

 

SUUMOだけでなく、各社が独自の視点で「住みたい街」を発表しています。

微妙にランキングは異なっていますが、名前が挙がる街はだいたい共通しています。

 

というわけで、この種の調査は

実際に「住みたい」「暮らしたい」のではなく、単に「オシャレそうであこがれる街」

なのではないか?と感じた話でした。

【超広大な敷地に伝統建築物の宝庫】ぜひ訪れたい。文字通りのタイムスリップ体験「博物館明治村」~全都道府県旅行記・愛知県

公私共に東京・大阪間を数えきれないほど往復する中で、愛知県は必ず通る土地。

また、出張先として名古屋市にも何度も降り立っています。

 

しかし、それは新幹線とオフィスとホテルに立ち寄るだけの、ドライな滞在ばかり。

愛知県内はおろか、名古屋市内の観光さえする機会がありませんでした。

せいぜい、オフィスの比較的近所にあった「名古屋城」の遠景を望むくらいのものでした。

 

一度「愛知県」内をしっかり旅してみたい。

その中で真っ先に浮かんだ先が、博物館明治村です。

 

www.meijimura.com

 

南北1100m、東西620m、総面積100万㎡というとてつもない広大な敷地内に、江戸時代からの伝統建築や、明治維新以降の西洋の近代建築物が無数に集められています。

 

ここに移築された建造物総数は67件、うち11件が「重要文化財」に指定されているという

「超巨大博物館」です。

 

名古屋駅から名鉄線で約30分。

犬山駅に到着します。

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犬山といえば、全国的にも有名なお城犬山城がありますが、残念ながら今回はパスして、お目当ての明治村に向かいます。

犬山駅から直通バスで、さらに30分ほど。

ようやく正面入口にたどり着きます。

 

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入口からすぐのところ。

「ハイカラ衣装館」の看板のあるストリートが目に入ってきます。

 

通りの両側には、土産物屋になっている古い木造建築の数々が並んでいます。

本物の「古い街」にやって来たような気分になります。

 

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京都に市電が走っていた頃の停留所も、当時の雰囲気を残した状態で移設されています。

 

各地方都市でいまだに「現役」の市電。

京都は、すべてが地下鉄や市営バス路線に変わってしまいました。

 

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古い車体が森の中を駆け抜ける姿やSLも見ることができます。

それだけで「鉄道好き」にはたまらない風景です。

 

走っているだけで、残念ながら乗ることはできませんでしたが・・・

 

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こんな「ミニSL」も、展示されていました。

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明治維新とともに建築されたと言われる、西洋風の建築物の数々も目を惹きます。

 

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このような美しい教会も、いくつか移築されています。

冒頭の木造建築群とは、まったく異なる風景に出会うことが出来ます。

 

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中でも特に威容があった建物が、かつて都心・皇居の正面に構えていたと言う

旧・帝国ホテル。

 

敷地内にあまりにもたくさんの施設があって、ガイドブック片手に歩いていてもどれが何だかわからなくなってしまったのですが、ここだけは唯一名前を記憶している・・・

 

見物した中で、最も印象に残った建築物です。

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100年近く前の大正年間に建てられたホテルの中央玄関部分が、この地に移築されています。
レンガ造りのメインロビーは、3階までの吹き抜けになっています。

現在の東京駅舎のように、「伝統的建築物」として都内に残したままにしておいても良いのに、と思わせる…
そんな堂々とした佇まいに圧倒されます。


もちろん、内部に入っての見物も出来ます。

 

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「村内」は、1丁目から5丁目に分かれています。

 

なにせ敷地が広大。

村内を移動するシャトルバス便もあるにはありますが、行ったからにはそれぞれの建物を巡りたい。

結局、すべて歩いて回ることになります。

 

それぞれの丁目に10個以上の建築物や各種体験コーナーがあります。

もちろん、飲食コーナーやミュージアムショップも充実しています。

かなり急ぎ足で効率よく回ったつもりでしたが、それでも半分もカバーしきれないほど。

 

ぜひまた訪れたい!

「第2弾」以降のプランを立てなければいけません。

【懐かしい歌No.96 夏の終わりのスタンダードナンバー】「少年時代」井上陽水(1990)

夏も終わりに近づくと、今も毎年のようにこの曲がどこかしこで流れます。

発売から30年を経て、すっかり「晩夏のスタンダードナンバー」となった感のある曲です。

 

井上陽水

デビューは1969年。

もう50年以上活動を続けています。

当初「アンドレ・カンドレ」というユニークな芸名でしたが、1972年に本名の漢字(本名の読みは「あきみ」)に。

 

1973年9月に発売された「心もよう」が大ヒット。

それを受けて、半年前にすでにリリースされていた「夢の中へ」も注目されるようになりました。

10年以上経ってから、斉藤由貴がまったく異なるアレンジにてカバーし、こちらもリバイバルヒットしています。

♬探し物はなんですか 見つけにくいものですか

のフレーズは、今でもお馴染みかと思います。

 

最初に彼の存在が注目されたのは、アルバムの方でした。

同じ1973年に発表された「氷の世界」が、国内で初のミリオンセラーを記録。

当時は、「テレビに出演しない歌手」としても有名でした。

 

そんな彼が珍しくテレビに露出したとして一躍有名になったのが、昭和の終わりにオンエアされた日産のクルマ「セフィーロ」のCM。

そこで彼が撮影中の車内から放ったのが「お元気ですか?」のひと言。

どうということのない言葉ですが、昭和天皇ご体調悪化の影響で、途中から音声が消されるようになりました。

そんな経緯も、いまや時代の流れで忘却の彼方かもしれません。

 

彼のナンバーには、聴いても歌っても心地良い楽曲がたくさんあります。

「傘がない」

「ジェラシー」

「リバーサイドホテル」

「いっそセレナーデ」

「新しいラプソディー」

「カナディアン・アコーディオン

「結詞(むすびことば)」

などなど。

 

21世紀に入ってからは「コーヒー・ルンバ」「花の首飾り」など、往年の名作をカバーしたシングルも発売しています。

 

数あるヒット曲・話題曲の中で最大のセールス実績を残し、人々の心に残っているのが、この

「少年時代」

ではないでしょうか。

 

歌詞の中に「少年時代」という言葉自体は入っていません。

夏の具体的なエピソードをドラマ化したような歌詞の内容でもありません。

 

しかし曲の世界に入り込むと、はるか昔小学生だった頃…

自分自身実体験したわけでもないのに、自然豊かな田舎に帰省して、酷暑を気にすることもなく、麦わら帽子をかぶって元気に外に出かけ、虫取りや魚釣りをして遊んでいた…

そんな光景が自然と浮かんでくる気がするのです。

 

ピアノとストリングス主体のバックサウンドも、美しいです。

 

「♬私の心は夏模様」

の歌詞ひとつで、いろいろなイマジネーションが膨らんでいきます。

 

NHKで土曜19時30分に放映の「ブラタモリ」で、オープニング・エンディングテーマを担当。

艶っぽさ健在のその歌声は、今も健在です。 

 

www.youtube.com

 

 

【オリコンニュース】サイトの「顧客満足度ランキング」のカテゴリー数がハンパない!音楽チャートだけの会社ではなかった

オリコン株式会社」。

私には非常に馴染み深い社名ですが、皆さんはいかがでしょうか?

 

1967年に、前身の「オリジナル・コンフィデンス社」が設立されました。

日本で初めてのレコード売り上げランキング誌である「コンフィデンス」を創刊しました。

 

以来、現在まで長きにわたって

「音楽のヒットチャートと言えば、オリコン

と言われ、日本で最も知名度の高いヒットランキングを発表・提供して来ました。

 

www.oricon.co.jp

 

「歌」に関しては、ポップス演歌洋楽など異なるジャンルごとの順位、また関連製品として、DVDや書籍の売り上げランキングも発表しています。

さらに2018年からは、一般大衆の音楽鑑賞スタイルの多様化を受け、ランキングの集計対象を、

「CD+ダウンロード数、ストリーミングの再生回数」の合算ランキングの形でも公表しています。

 

熱烈な音楽ファンである私にとっては、毎週水曜日に発表される最新ランキングを確認するのが習慣となっています。

 

上記リンクの「オリコンニュース」サイトを見ると・・・

こうした「ランキング情報」に加えて、ネットニュースによく見られる芸能ニュースも同時に掲載されています。

その内容自体は、特に目新しいものではありません。

 

ところが、こうした音楽・芸能ネタにばかり気を取られていて、ポータルサイトの最も下にある、本日の「主役」

オリコン顧客満足度ランキング」

のスケールの大きさ・内容の充実度に、気づいていない時期がありました。

 

life.oricon.co.jp

 

この情報。

ひと言でまとめてしまえば、

あらゆるカテゴリーで大規模なアンケートをとり、その「満足度」を集計し、指数化してランキングしたもの。

 

目を見張るのは、その「カテゴリーの種類の多さ」です。

 

飲食店を予約する際、グルメ予約比較サイトを見て★の数を参考にすることは、どなたも比較的経験されると思います。

食べログ」「ぐるなび」「ホットペッパーグルメ」

などは、おなじみのサイトでしょう。

それと同じことが、日常生活のあらゆるシーンにわたって出来るようになっているのです。

 

当サイトでは

「大カテゴリー」として

「保険」「金融」「塾」「スクール」「生活」「通信」「住宅」「小売」「トラベル」「美容」「スポーツ&ヘルス」「ウェディング」「人材」「レジャー」

と多岐にわたる項目が並んでいます。

 

これだけだといまひとつ内容がピンと来ないかもしれませんが、それぞれのカテゴリーはさらに

「小カテゴリー」

に細分化されており、トータルで200近い項目について、より具体的なランキング内容が把握できるようになっています。

 

一例として「スクール」で見てみると、小カテゴリーとして

「英会話スクール」「通信講座」「資格スクール」「公務員試験予備校」「企業研修」

に分かれており、

 

さらにこの中から「英会話スクール」を選ぶと

「多数の英会話スクールのうち、どこの顧客満足度が高いのか」のランキングがひと目でわかるようになっています。

 

「イーオン」「Gaba」「ECCなどが上位に並び、ほぼ予想通りの結果です。

juken.oricon.co.jp

 

別の例。

「トラベル」の大カテゴリーから「旅行予約サイト・国内旅行」の小カテゴリーを選ぶと、あまたある旅行サイトの顧客満足度が指数化され、ランキングされて出てきます。

 

トップ3は「ジャルパック」「ゆこゆこネット」「ANA SKY WEB TOUR」でした。

life.oricon.co.jp

 

もう一例。

「レジャー」欄にはカラオケボックスカテゴリーもあります。

 

個人的に馴染みのあったラウンドワン」や「ビッグエコー」「まねきねこ」「カラオケ館が上位に来ていないのが意外でした。

life.oricon.co.jp

 

ほかにも、

「住宅」カテゴリーには、不動産仲介会社ランキングがある。

「人材」カテゴリーには、転職サイトランキングがある。

 

旅行サイトぐらいであれば、1回旅行するに当たってどこを利用しても大差はなく、「ハズレ」であってもそれほど痛手はないかもしれません。

 

しかし、家や土地を売り買いする、あるいは仕事を変わる、といった「人生の大きな節目」を迎えた時、

「どこを頼りにするか」

「そのための情報をどこから得たら良いか」

は、大きな影響があります。

 

もちろん個人の好みや相性の問題はあるでしょうが、「選択肢を持っておく」ことは決して無駄にはならないはず。

 

特に取り急ぎの用事がなくても、「世の中の動きを知る情報源」として興味深さを感じるサイトです。